“最強トリオ”の実現

 今まであまりなかった紀子さまと佳子さまという組み合わせで臨まれた香川県ご訪問だが、おふたりが寄り添いながら現地の人と向き合うご姿勢は、感動をもたらした。

「紀子さまと佳子さま、佳子さまと悠仁さまという新鮮な組み合わせでの公務が続いていることは“新しい皇室像”を感じさせます。愛子さまや佳子さま、悠仁さまといった若い世代がお出ましになるだけで、会場の雰囲気がぐっと華やぐ印象です。

 特に秋篠宮家は若い皇族がお二人もいるという強みがあります。悠仁さまが成年皇族となられた今、この強みを前面に打ち出し、“活力あふれる新しい皇室像”を印象づけていきたいとの考えがあるのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)

 この戦略に愛子さまが参戦される可能性があるという。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授はこう話す。

「9月はお出ましが続いた悠仁さまですが、佳子さまとご一緒なことも多かったからか、リラックスされている印象でした。公務に慣れるまでは、ご家族と一緒にお出ましになることが続くと見ています。そこへ愛子さまが加わる可能性は十分考えられます」

 すでにその兆しは表れていると河西准教授は続ける。

「今年2月、愛子さまと佳子さまは鴨場での外交団接待に臨まれたり、国内外の要人を招いたお茶会に参加されたりと、おそろいで公務に臨まれることが何度かありました。ですから今後、鴨場接待やお茶会などで、お三方がそろわれることは十分あり得るのではないでしょうか

 お茶会にはほかの皇室の方々も参加されますが、何人組かに分かれて、各テーブルを回られます。そうしたとき、愛子さまと佳子さま、悠仁さまといった若い皇族でグループを組まれるということがあり得ると思います」

“最強トリオ”の実現は、皇室にさらなる盛り上がりをもたらすに違いない。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数