視聴者から共感の声
そしてひかりが亡くなった後、食欲を失くしていた飛鳥が、部屋でカップ焼きそばを見つけて、ひかりのレシピで泣きながら食べるシーンなど、何気ない会話が後から小道具としても効いてくるのだ。
ネット上でも、視聴者からの共感の声が相次いでいる。
《4人が本当に自然すぎて引き込まれる。横にいて一緒にお手伝いしたい》
《泣きながらご飯を食べるシーンは条件反射的に落涙してしまうのよ》
《ひかりお薦めのメニュー「ネギ納豆焼きそば」が美味しそうで泣けました。がんばれ!飛鳥》
《ドラマ、みていて。世代はちがうけれども。あの頃の仲間と猛烈に会いたいなと思っている。きっと。会ったら同じように時間がながれるんだと…思いたい。》
劇中では飛鳥のこんなセリフもある。
「私たち13年間会ってなかったのに、会ってた感じになってるんだよね」
こうした感覚は、男女にかかわらず、誰にでも覚えがあるのではないだろうか。高校時代の友人というのは特別な存在で、同じ目標を持った部活仲間ならなおさらだ。
まだ世の中のことを何もわかっていないのに、いっぱしの大人になった気になって、気持ちをぶつけ合っていた。
それが13年の時を経て、あの頃とは違う大人になった自分を見せたい。
けれど話しているうちに、昔の自分に戻って、高校生のはしゃいだノリでしゃべってしまう。職場ではできない会話だけに、そのノリが妙に心地いい。
…そうした、同級生と再会した時の一連の感情が生々しく自分の中に甦ってくるから、視聴者は感情を揺さぶられるのではないか。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』などを手がけた脚本家・武田雄樹の手腕によるところが大きいだろう。
天文部という舞台装置もいい。











