今回の会を催したスタッフのひとり、ファン歴40年の佐々木一厳さんは、

「アイドルは3年から5年で消えていく。ところが美穂さんは1980年代から20年にわたってトップアイドル、トップアーティストとして活躍。そんな美穂さんを誇りに思う」

 と“美穂さん愛”を語ってくれた。

 さらに今回、2010年のファンクラブオフ会で「美穂の湯」に参加したときの生写真を持ってきてくれた女性ファンは、

「1年前、仕事が終わって初めて美穂さんの死を知って、号泣しながら車を運転して家まで帰りました。今でも信じられません」

 そんな彼女のいちばん好きな曲は結婚式のキャンドルサービスで流した『You're My Only Shinin' Star』だとそっと打ち明けてくれた。

夢枕に立った美穂さんからの言葉

中山美穂さんが夢でありかを教えてくれたという手帳を手に持つ山中則男氏
中山美穂さんが夢でありかを教えてくれたという手帳を手に持つ山中則男氏
【写真】オフ会イベント「美穂の湯」で、ファンが撮った中山さんの柔らかな笑顔

 今年6月に上梓された山中氏の書籍『中山美穂「C」からの物語』に関する秘話もこのイベントで明かされた。出版社から、

「何か隠れた、目玉になるようなモノはないでしょうか」

 と尋ねられ、探しあぐねていると美穂さんが夢枕に立ち、

「家の電話の下にある段ボールを開けて」

 と、語りかけてきたという。

その電話は美穂がデビュー当時から使っている電話番号のもの。電話の下の段ボールを開けると、なんと1985年、美穂のデビュー当時のスケジュールを書いた手帳が、1冊だけ出てきたんです

 これも美穂さんからの出版記念のささやかなプレゼントなのか。

 亡くなって1年。残された者たちの声は、天国の美穂さんに届いたに違いない。

取材・文/島 右近