第1話で視聴率13・8%と好スタートを切ると、回を追うごとに視聴率はうなぎ上り。

 第7話「ちょっと初体験」で視聴率を20%台に乗せると最終話「走れポコチン」では全話最高視聴率26・2%を記録。このドラマをきっかけに美穂さんはたちまちスターダムを駆け上がっていく。

「当初収録していた横浜の緑山スタジオまで電車で通っていましたが、第1話が放送されるや電車に乗ると“のどかだ!”と若いファンが駆け寄ってきて動きが取れなくなる。どこで知ったのか、事務所の電話は24時間鳴りやみませんでした

服を脱いでベッドに入るシーンで

 しかしその一方で、過激な内容にショックのあまり言葉を失うこともあった。

口にするのもためらってしまうような性に関する過激なセリフがポンポン入っている。

 服を脱いでベッドに入るシーンでためらってしまい撮影が止まると、美穂は怒鳴られ泣き出しました。そのたびに“おまえのところのタレントは何やってんだ”と怒られる。それでも美穂は、終わったことに対しては何も言わず、ただ人知れず泣いていました

 私はスターになりたい。テレビに出たい。チャンスを逃したくない。そんな強い思いを胸にここまで歯を食いしばってきた。まだ14歳の美穂さんの切ない思いが、今となってはなんともいじらしい。

 次のドラマは『夏・体験物語』(TBS系)。その間、ドラマのご褒美と写真集の撮影を兼ねて1985年4月、美穂さんはハワイへ旅立った。初めての海外旅行。しかも憧れのハワイとなると美穂さんのテンションはいやが上にも高まった。美穂さんのファースト写真集『一生懸命』を手がけた写真家・渡辺達生さん(76)に話を伺った。

「当時は今の時代と違ってスタイリングやヘアメイクもナチュラル。僕は作り込んだ写真が嫌い。作り込めば作り込むほどつまらなくなる。

 だから彼女の写真集を見てください。表紙の写真から、ほっぺがピカピカしていませんか」