「動物園の入場料に加えて交通費や宿泊費、飲食費、パンダグッズによる経済効果は年間数十億円ともされ、2021年に上野動物園で誕生したシャオシャオとレイレイは約300億円の経済効果をもたらしたとの試算もあります。“パンダ外交”は収益面においては“winwin”の関係とも言えます」
では、ネットで声高に叫ばれている《#パンダいらない》だが、ユーザーは何に対して怒っているのか。
《上野動物園はパンダ以外にマスコットを作るチャンスですよ やっぱ1つに依存するのは良くないですね》
《そもそも借り物であるパンダを目玉にしてたのが中国依存のリスクを考えてないやり方だと思うので、他の稼ぎの手段を考えてなかったのはどうなんやろなと》
《中国依存の観光資源は無くなったほうがいい。 パンダではなくても、可愛い動物はたくさんいます。子どもたちには、楽しみにすべきはパンダだけじゃないことを教えていきたいな。》
上野動物園にも求められる“脱・中国”
中国外務省が自国民に対して「訪日自粛」を喚起してから1か月、各観光地で相次いでいるのが中国からのインバウンドによる旅行、宿泊キャンセル。そんな中国人観光客に依存するチャイナリスクが伴う体制の改善を促す、「公立」である上野動物園にも“脱・中国”“脱・パンダ”が求められているようだ。
そしてパンダにとって変わる「マスコット」として一部から推されているのが、
《日本で見れるパンダがいなくならしいんだけど、今こそ思い出して欲しい。 元祖パンダ、レッサーパンダちゃんがいる事を》
一説によると「ジャイアントパンダ」が発見される前には「パンダ」と呼ばれていたレッサーパンダ。つまり後者こそが“元祖パンダ”であり、あらためて各地の動物園で飼育されている、レッサーパンダに注目する声も上がっているわけだ。
ちなみに背筋をピンと伸ばした直立姿が話題になった「風太くん」は、今年で22歳を迎えたが、現在も千葉市動物園のアイドルとして来園者から愛されている。
パンダ返還のニュースが伝えられた翌16日の上野動物園には早速、シャオシャオとレイレイをひと目見ようと来園者が殺到し、3時間待ちの行列が作られたようだ。「パンダの森」隣で飼育されているのがレッサーパンダだが、こちらは「1分」と言わずにじっくり愛でてほしい。











