肝心なのは自分がどう捉えるか
逆に、今ある縁にしがみつきすぎないことも大切。例えば、友人から急に距離を置かれると、嫌われたと思ってネガティブになりがち。
「何かきっかけがあったにせよ、全く身に覚えがなかったにせよ、あなたが不安に思う気持ちを抱くような相手ならば、いったん距離をとったほうがいい。そんなときこそ、別の新しい友達、心地いい縁を見つけられる機会だと思ってみましょう。人間関係が変わるときは、成長・変化できるとき。そんなに残念がる必要はないのです」
最近は、人間関係もリセットして、建前だけの親戚付き合いや友人関係は必要ないと考える人も多い一方で、老後にひとりは不安……という思いもよぎる。
「老後にサポートしてもらえる制度などを、元気なうちに調べておくのは大事だと思います。親戚でも友人でも、本当は付き合いたくないと思っているのに、老後の不安のためだけに関係を続けるのは、自分の負担になること。それが続くとさらに人から遠ざかって孤独な気持ちを抱えやすいんです。
不安を解消するために人付き合いをするのではなく、自分が前向きになれる、人生のエッセンスになるような関係がいいですね」
自分を信頼し、未来が豊かになることに心を向ける。そして自分と相手、それぞれのプライベートを尊重することを意識しておけば、心地いい関係をつないでいくのは決して難しくない。身構えすぎずに、自分が心から楽しいと思えることを見つけることから始めてみては。
年を重ねても“濃い縁”はつくれるおすすめアクション
(1)推し活仲間をつくる
自分の好きなことのスクールやコミュニティーに参加してみよう。同じ興味、価値観を持った人となら話も弾みやすく、楽しめるはず。また、無理せず主体的に行動できるのもメリット。
(2)ボランティアに参加する
人のために動くことで人生が豊かになる上、同じ目的を持つ仲間に出会えるボランティアはかなりおすすめ。ゴミ拾いや動物の保護活動など、自らサークルをつくってみるのもアリ。
(3)一度連絡が途絶えた旧友
結婚や育児など、ライフステージの変化とともに疎遠になってしまった旧友も、再びつながれる可能性は大。連絡する際は、“寂しいから会いたい”と素直に気持ちを伝えてみよう。
教えてくれたのは……泉野晶代さん●NLP協会認定トレーナー。オフィス イズ代表。人間関係の悩みを心理学により克服した経験を生かし、NLP心理学を中心にカウンセリング、コーチング、セミナー講師として活躍。相談件数は1万件以上。著書に『これで人づきあいは楽になる』(明日香出版社)など。
取材・文/當間優子












