付き合って3年目には結婚の話も出たが、なかなか受け入れられなかった。
「夫には、病気ももっと進行するし、多分子どもも持てないから、私じゃなくてよくない?って話したんです。でも俺が世話するから大丈夫!って、やっぱり楽観的で。あ~アホやなって(笑)それでもすごく悩んだけど、最終的には受け入れました」
そんな旦那さんの存在に加え、佳奈さんに生きる活力をくれたのがSNSで出会った同じ境遇の人たちだ。
積極的に情報を発信する田中さん
「SNSで、私と同じ病気と闘う子どものお母さんや、耳が聞こえない人たちが、自由でのびのびと発信している様子を見かけ、すごく励まされたんです。それから自分も積極的に病気のことを発信するようになりました」
現在は“たなちゃん”のハンドルネームで、病気に関する積極的な投稿やライフハックなどを発信している。
「実際にフォロワーさんたちと集まって話す機会も定期的につくっています。そこで出会った同じ病気の子から、私の発信を見て『頑張ろうと思えた』って言ってもらえたことはすごくうれしかったですね」
そうした経験から、現在は自宅でライターの仕事をしながら、障害福祉の理解を広めるための活動を行っている。
「私と同じ病気に苦しむ人や、その家族を勇気づけたり、手助けしたりできるような発信を目指しています。今も身体には腫瘍がたくさんあり、いつまた手術をしなければならないかわかりません。
でも、自分自身を発信することで誰かの役に立てるなら、それは本当に幸せなことだなって。これからも同じ境遇の人たちを勇気づける存在であり続けたいと思います」
取材・文/井上真規子











