テレビプロデューサーの鎮目博道氏に、なぜテレ朝は、視聴率が悪くないにもかかわらず、ドラマが次々と終了しているのか聞いてみると、
「視聴率はいいのですが、営業成績で苦戦を強いられているんです。実は、テレ朝の番組枠はドラマにかかわらず、ミドル世代向けの番組ばかり。若年層向けのドラマ枠が少ないと、営業もクライアントへのセールスが難しくなります。マンネリ化してしまったドラマを終了させ、若年層向けのドラマを育てたいという編成上の事情があるんです」
長寿ドラマは、キャストにとっても足かせになる可能性があるという。
「出演者も新しい仕事にチャレンジして、時代に合った仕事をしていきたいと思うようです。長く続いているドラマに出演を続けていると、“この人、進歩がないね”と見られてしまう可能性が出てきます。仕事が安定するというメリットがある反面、新しいチャレンジがしにくくなって、旧態依然とした古いイメージで見られてしまいがちです」(鎮目さん、以下同)
テレビの視聴率は右肩下がりの宿命
スタッフのアップデートも必要だ。
「ずっと同じスタッフが制作しているので、ノウハウがミドル世代向けで固まってしまい、アイデアもだんだん枯渇してしまうんです。長年続けているうちに、宿命的にテレビ番組の視聴率は、右肩下がりになっていきます。どれだけ人気のシリーズでも、視聴率に苦戦してしまうんです」
そんな中、『相棒』は今年でシーズン24を迎える。これだけ長く続く秘訣はどこにあるのだろう。
「相棒はやはり、ズバ抜けて視聴率がいいというのがいちばんの理由だと思います。水谷豊さんのもとに優秀な監督やカメラマンなどが集まり、強固な制作チームができあがっているんです。それを大物プロデューサーがまとめているので、撮影現場は“聖域”のようになっているのです」
人気長寿ドラマが次々と終了し、制作陣は新たなヒット作を切望している。そんな中、新たな救世主として期待をよせる作品が冒頭の『おコメの女』だという。

















