再びライブをする理由は
現在は自宅療養に励みつつ、復帰を目指す日々を送る。もりひさんの一日は、痛みとの闘いだった。
「朝は痛みと熱で起きて、痛み止めを飲んで、効くまでしばらくじっとしています。顔に穴があいている以上、痛みはなくならないのではと先生には言われています」
口が開きにくく、歯磨きをするのもつらい。固形物は食べづらく、食事は麺類が中心。
「何をしても痛い。でも薬は成人男性が飲める最大量を飲んでいるので、一日の配分も考えなくてはいけなくて」
痛みに耐えつつ、動画配信を続けるもりひさん。今年、大きな計画があるという。
「夏ごろにライブをやります。自分の曲で勝負しようということで、バンドメンバーと気合を入れていて、新曲もバンバンやりますよ!」
会場は450〜500人収容とスケールアップ。そこに大きな覚悟が見え隠れする。
「鍼灸の仕事をしたいけど、できないのであれば、やれることをやるしかない。声もいつか出なくなるかもしれないし、いつどうなるかわからない。だからこそ、今できることを全力でやろうと思って。顔に穴があいた男にライブができるなら、たいてい誰でも何でもできるじゃないですか」
明るく話すが、時にはガクンと落ち込むこともある。リカバリー法はというと「彼女の声を聞く。もうそれしかないですね」と即答。彼女の存在が大きな支えと語る。
「結婚も考えているけど、その前に見た目的に少しでも修復して、ご両親に安心してもらえる姿になれたらって思っています。でもそれを考えれば考えるほど、しんどくなっちゃうけれど……」
やりたいことは、まだまだたくさんある、ともりひさん。病気を言い訳にせず頑張りたい、と前を向く。
「過去の自分を乗り越えていきたい。成長したい。ここでくたばるわけにはいかないんです。小学2年で発症したので、病気と闘うのは僕にとってもう当たり前なんです。そこからさらに頑張るのは自分次第。何事も諦めなかったらできるんですよって伝えられたら。自分を誇れる自分でいたい。恥ずかしくない生き方をしたいと思っています」
取材・文/小野寺悦子
















