力士たちのおふくろの味
高崎親方は、現役を引退し親方として協会業務に携わるようになった後、久々に地下食堂のカレーを食べた時「新弟子の頃、相撲教習所で半年間授業を受けたが、その間、毎日お昼は地下食堂で食べていた。久しぶりにあのカレーを口にして、本当に懐かしくなった。改めておいしいと感じたし、これこそが我々のおふくろの味だと思った。いつかこの味をファンの皆さんにも楽しんでもらえたら」と振り返っている。
当時、相撲協会は独自のグッズ製作をしていなかったが、ちょうど協会内でも自前の商品開発に挑戦しようという声が高まっていた。高崎親方を中心にカレーの商品化が決定し、開発には約1年を要した。最終的にはスピードと味の再現度を優先してくれる業者を選定し、地下食堂の価格に合わせて400円という価格設定にもこだわったという。
2024年8月には、辛さを抑えた『甘口国技館カレー』が新発売となり、『国技館ハヤシ』『北の富士カレー』など含めシリーズ累計販売数は230万食を突破している。今回の贈呈式が報じられると、「近くのスーパーにはないから欲しい〜!」「北の富士カレーが好きだったな」「カレー食べるなら個人的に両国行ったら甘口よりも普通の国技館カレーを買います」と多くの感想が寄せられた。
墨田区の小学校に届けられた1万2000個のカレーは、協会が100年をかけて地元と築いてきた絆の証でもある。国技館カレーを食べて育った子が国技館の土俵に上がる日もそう遠くはないかもしれない。

















