ヘブンは片言の日本語をしゃべるため、単語のセリフが多い。

『SHOGUN 将軍』のオーディションは5年前くらい

セリフを覚えるのは難しいし、思った以上に時間がかかります。文の中で、単語の順番があちこちに飛ぶので。でも『SHOGUN 将軍』('24年)の撮影のほうが大変でした。日本語が流暢な役だったので(笑)。『SHOGUN 将軍』のオーディションは5年前くらいで、今より日本語が話せなかったのに“ペラペラです!”って言っちゃったから(笑)。今回の『ばけばけ』ではリラックスしながら撮影できています

 イギリスで生まれ育ち、14歳から俳優活動を始めた。

僕の教科書は映画です。子どものころから、父は僕に世界中の映画をたくさん見せてくれました。日本映画で好きなのは三船敏郎さんの出演作。その中から強いて選ぶなら『用心棒』('61年)ですね。俳優として仕事がない時期はかなり長く、生活が厳しくなることもありました。だから『ばけばけ』で、1年間ずっと働かせてもらえることはとてもありがたいです

 今後は『SHOGUN 将軍 シーズン2』(配信時期未定)の撮影に参加するという。日本での活動について聞いてみると、

『ばけばけ』の撮影がすごく楽しかったから、これからも日本で働きたいと思っています。映画でもテレビドラマでも、チャンスがあれば。よろしくお願いします!

マツノケ、オモシロイ

 ヘブン、トキ、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)。いつもにぎやかな松野家だが、撮影中はどんな感じ?

毎日のように面白いことが起こります。この間、岡部さんが梅干しを差し入れしてくださったので食べてみたら“うおっ!”となりました(笑)。好きなフリさえできなかったですね(笑)。そして、みんなは大爆笑。

 たまに会話についていけなくなるときもありますが、みんな優しいから、僕が理解できるまで何回でももっと簡単な日本語に言い換えてくれて。すごく優しい家族です」

取材・文/池谷百合子