連立パートナーの維新にはショックな出来事があった。

衆院で過半数を維持するために必要だった維新の議席は全国で伸び悩み、事実上は用済みになりつつあります。しかし、高市首相は“アクセル役になる”と言った維新を見放さない姿勢で、今秋にも予定される内閣改造で閣僚を出してほしいと求めました。維新からすれば渡りに船です。維新の要望である衆院議員定数の1割削減や副首都構想はまだ実現していませんし、いつ距離を置かれても不思議ではありませんから」

 政権運営上、自民党の新人議員66人がカギを握る。いわば“高市チルドレン”だ。

「新人議員にとって高市さんは絶対でしょう。取材を受ければ“応援団”を名乗るかもしれません。裏金問題から復活した議員も同じです。わずか1年4か月で干上がり期間が終わったのですから。政党交付金も50億円増です。たいした女性だと評価されています」(有馬さん)

“高市チルドレン”新人議員の資質

 大谷さんは、自民党新人議員の資質を心配する。

「過去に小泉チルドレンの杉村太蔵元衆院議員が初当選後に“料亭に行ってみたい”“グリーン車乗り放題”などと放言し、国民をがっかりさせたことを忘れてはいけません。政権への期待が大きいぶん、失望させるスキャンダルや問題発言は避けたい。所帯が膨れ上がったので、しばらくは党内新人への目配りに手がかかりそうです」

 高市首相は何がやりたいのか。大谷さんと同様に、有馬さんは「安倍元首相と同じことです」と言う。

「改憲もそうですが、安倍元首相と同じく長期政権を目指すと思います。長く続けられるのは、いい政治をやっているという評価でもありますから」(有馬さん)

 安倍元首相は1次、2次政権を合わせて在任3188日と憲政史上最長を記録。上回るには9年弱かかる。高市チルドレンと裏金問題から復活した議員約40人を合わせれば100人超の高市軍団ができ、勉強一本槍で党内の支持基盤が脆弱な高市首相にとって心強い味方になる。冒頭のように口にすることはないだろうがチーム一丸で“快挙”を成し遂げられるか─。