壮行試合の中日戦ならまだしも、正式メンバー30人が揃った本番前の強化試合。しかも勝負所を迎えた7回以降、試合前の打撃練習で快音を轟かせた岡本和真選手(29、トロント・ブルージェイズ)を使わずに、本番で出番がないサポートメンバーを出場させて競り負けた井端采配に視聴者も疑問を抱いたわけだ。
「とはいえ大事な本大会を前に一番怖いのが怪我であって、チームに合流したばかりの岡本選手らコンディションが整わない選手に無理をさせるわけにもいかない。それに各チームから貸し出されたサポートメンバーだけに、井端監督としても“使いませんでした”とは言えない“しがらみ”もあると思います。
私が不安を覚えたのはサポートメンバーではなく、スタメン選手の守備力です。国際大会では、ほぼ初見に近いエース級投手をぶつけられたら、いくら主力打者といえども易々と打てるものではなく、逆に守りのミスから失点して負けるケースも少なくない」
外野を守る近藤、鈴木、吉田
前出のライターが注目したのは、結果的に決勝点になったオリックス5回裏の4点目。先頭の中川圭太(29)がセンター前に落ちるヒットを放ち、のちにランナー2塁から麦谷祐介選手(23)の打球もレフト線に落ち、この隙に代走・来田涼斗選手(23)のホーム生還を許したプレーだ。
この時、外野守備についていたのはライトに近藤健介(32、福岡ソフトバンクホークス)、センターに鈴木誠也、レフトに吉田正尚の布陣。打撃力なら現時点で最高の外野陣だが、お世辞にも決して守備力が高い3人ではないという。
「“たられば”の話になりますが、中川選手のセンター前の当たりも周東右京選手(30、ソフトバンク)、もしくは牧原大成選手(33、同)であればキャッチアウトした可能性もあります。また二塁手で先発出場した牧秀悟選手(27、横浜DeNAベイスターズ)の守備も、国際レベルでは不安が残るのも事実。
大谷選手をはじめ、得点力は間違いなく歴代最強と言える侍ジャパンですが、守備の綻びから崩れる可能性も否定できません。現役時代は“守備のスペシャリスト”として知られた井端監督ですが、召集されたメンバーは本当に彼の構想どおりだったのか」(前出・野球ライター)
とにかく台湾戦までに、大谷ら打線の調子が上がることを祈りたいが。

















