豊臣秀吉も同数2位。飛ぶ鳥を落とす勢いで天下人に上り詰めた秀吉の、どこに欠点があるのか。
「信長の死後、秀吉は隠していた野心をむき出しにして信長の息子たちを排除。天下を織田家から奪い取りました。しかも天下人になってから、甥である関白・秀次を粛清。千利休を切腹させるなど、やりたい放題。傲慢すぎる態度には目に余るものがあります。やがて朝鮮出兵に失敗して失意のうちに世を去りました」
晩節を汚した秀吉の亡き後、豊臣家の運命も風前の灯火。老獪な家康によって手玉に取られてしまう。まさに戦国乱世は“諸行無常の響きあり”ではないか。
1位は断トツで“裏切り者”
そして「嫌いな戦国武将ランキング」1位には36票と2位以下を大きく引き離し、明智光秀が選ばれた。嫌われた理由。それは戦国最大のミステリー「本能寺の変」を起こしたからではないか。
「主君への謀反が、やはり最も嫌われた理由でしょう。信長による度重なる暴言やパワハラに耐えかねたという怨恨説をはじめ、光秀自身が天下を望んだ野望説。秀吉や家康などほかの有力者が裏で光秀を操ったとする謀略説まで、諸説あります」
光秀を主人公にした大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年)では、信長の行動と穏やかな世の中の実現を望む光秀の考え方が違ってきたことから「本能寺の変」は起きたとしている。
「明智光秀は美濃の斎藤道三、越前の朝倉義景、足利幕府、そして信長に仕えた苦労人。文武に秀でた光秀を謀反人のひと言で片づけてしまうのは、あまりにも残念です」
さて「嫌いな戦国武将」の6位以下を見ると、「関ヶ原の戦い」に敗れた石田三成、足利幕府の最後の将軍・足利義昭、「桶狭間の戦い」で信長に討たれた今川義元、松永久秀といった名前がズラリと並ぶ。しかし歴史を“勝ち負け”のみで、判断するのはあまりにも危険ではないか。
歴史は勝者によって勝手に作り上げられてしまうもの。いずれ「本能寺の変」の謎が解明され、光秀の好感度が爆上がり。そんな日が訪れる可能性だって十分にあるのだ。
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取材・文/島崎哲平

















