共通するのは格安商品のバーコードであること。すり替えるならば少しでも安くと考えるのか、準備を含め出来心のレベルではない。
“セルフレジ導入後に万引きが増えた”と答えた店は25%
「それと“下段スルー”という大胆な犯行もあります。お米などを買い物カートの下段に4、5袋積み、その上にペットボトルの水やポテトチップスといったかさばる商品を載せる。買い物カートは、たいてい上下段ありますが、下段は盲点と思っているようです。
下段に値段の張るお米やビールケースを入れて会計しない。こうした手口があるということを店舗の従業員教育で教えるだけで、従業員は注意するようになり、被害がだいぶ減ったりします」
新聞やテレビのニュースなどが報じるセルフレジ万引きの事例は氷山の一角といえる。
セルフレジは'03年にイオン傘下のスーパー「マックスバリュ」が初めて導入して以降、ドラッグストアやホームセンター、コンビニ、100円ショップや衣料品店などに広がりをみせた。非接触が求められたコロナ禍を経て、人手不足などから導入は増えるばかりだ。
全国スーパーマーケット協会などによる'25年の「スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、スーパーを経営する251企業の導入率は41.7%で年々増加傾向。51店舗以上を展開するチェーン企業に限ると、店舗の半数以上に導入している企業が42.9%。半数以下で導入している企業が45.7%と、合計88.6%に達している。
NPO法人「全国万引犯罪防止機構」の'24年度調査によると、セルフレジ万引きの被害に悩まされている店舗は想像以上に多い。
「小売業265社のアンケート回答で、“セルフレジ導入後に万引きが増えた”と答えた店は25%に上りました」(同機構の担当者)
レジ袋有料化によるマイバッグ利用増加に伴う万引き被害については、27.2%が「増えた」と回答。
困っていることの回答では、「同じ人が何度も万引きしている」「大量窃盗を繰り返す窃盗団対策に苦慮している」「店舗の従業員が削減されているため見張ることができない」「転売目的の犯行が増加している」などの意見が寄せられ、対応の難しさが浮き彫りになった。

















