ギネス世界記録にも「ビッグミルチ」
おなじみの「チョコレートは明治」のCMが新たなマーケティング戦略として1966年に始まった。このCMソング『明治チョコレート・テーマ』の作詞、作曲はいずみたく氏。『見上げてごらん夜の星を』や『手のひらを太陽に』などを手がけた、昭和を代表する作曲家だ。
「現在に至るまでの60年間、たくさんのアーティストの方々に歌い継がれてきました。明治のブランド資産です」
聴くだけでなく、「見て」楽しいマーケティング戦略も。2011年、明治大阪工場の壁が巨大なミルチになったことがSNSで話題に。高さ27.6メートル、幅165.9メートルの巨大看板は、制作当時のミルチに換算すると約38万枚分だとか。
「大阪工場の1号館を建て替えるにあたって、地元の方やお客様に喜びをお届けできるような楽しい仕掛けができないか考えたところ、あの巨大看板を設置するに至ったと聞いています」
同年の12月には「世界最大のプラスチック製広告看板」として、ギネス世界記録にも認定された。現在もJR京都線と阪急京都線に乗車すると、この「ビッグミルチ」を見ることができるそう。
楽しさも感じられるアレンジレシピ!
時代のニーズに合わせ、さまざまな形式のPR活動を続けてきたミルチ。新しいことに挑戦する一方で、味のレシピは伝統を受け継いでいる。
「味はその時代のお客様のニーズに合わせて、素材の純度を高めたり、カカオのロースト方法を変更するなど、ブラッシュアップしています。レシピはそのままに、技術革新を行いながらおいしさを追求してきました」
明治ではミルチを使ったアレンジレシピも積極的に訴求している。人気ナンバーワンのアレンジレシピは、「生チョコ」。生クリームとミルチでできる王道レシピだ。ちなみに、岡部さんおすすめのアレンジレシピは「カラフルデコチョコ」。
「溶かしたミルチをアルミカップに入れて、マーブルチョコやアポロで飾りつけるだけの簡単レシピです。見た目も華やかです」
また昨今のグミブームを受けて、ミルチでグミをフォンデュする「フルーツディッパーグミチョコ」も人気。
とはいえ、企業としてはそのままのミルチを楽しんでもらいたいのでは?
「味わいにも品質にも自信があるので、そのまま食べていただくのも、もちろんおすすめです。しかし、お客様にはミルチの味だけではなく、楽しさも実感してもらいたいと思っているので、アレンジレシピもどんどん活用いただけたらと思います」
「感謝と共感」を軸に展開してきた99周年企画も、あと数か月でクライマックス。来たる100周年の企画では「進化と創造」にフォーカスした企画を予定しているという。
「これまでどおり伝統は大切にしつつ、ミルチが未来につながっていくような取り組みをしていきたいと思います」
聴いて、おいしく食べて、楽しいミルチ。100周年は一体何が起きるのか楽しみ!
教えてくれたのは……岡部祥子さん●株式会社 明治 カカオマーケティング部 明治ミルクチョコレート100周年マネージャー。
取材・文/中村未来

















