「ベネズエラ戦でも被弾する直前、先頭打者と対峙した際にピッチクロック違反を取られたことでリズムが狂ったのでしょう。伊藤投手といえば、リリース時に粉が飛び交うほどにロジンバックをつける“追いロジン”が代名詞ですが、その自身のルーティンも“封印”せざるを得ませんでした。
大会直前合宿ではピッチクロックに“工夫できそう”と話していましたが、やはり適応には時間が足りなかったのか、本番では対応に苦心している様子でしたね」
普段はパ・リーグ球団を取材するスポーツライターが擁護するように、海外の“プロ”の目にも“失点はやむなし”と映っているようだ。WBC各国の総括記事を配信した、アメリカのスポーツ専門ウェブメディア『ジ・アスレチック』も、
【伊藤大海投手は非常に優れた投手だ。しかし、サムライジャパン監督による起用法によって、その実力を発揮することができなかった】
WBCで4イニングを投げて5失点した伊藤だが、2025年の沢村賞投手を得意とする先発ではなく、リリーフ専門で起用したことを疑問視している。そして敗因の一つとして【ブルペン編成と管理の不備】を挙げている。
メジャーリーガーへの過度な依存
本大会前にリリーフを専門とする松井裕樹投手(30、サンディエゴ・パドレス)、平良海馬投手(26、埼玉西ライオンズ、今シーズンは先発に再転向)、石井大智投手(28、阪神タイガース)が怪我やコンディション不調で相次いで離脱。
そのため伊藤、種市、隅田知一郎投手(26、西武)ら、普段は先発ローテーションを担う投手たちが、起用も調整も異なるリリーフに回されることに。この“手薄”になったブルペン陣の編成、そして正しい起用ができなかった采配を指摘する。
そしてジ・アスレチックが分析した、もう一つの敗因が【メジャーリーガーへの過度な依存】。大谷をはじめ、過去最多となる8人の日本人メジャーリーガーをロースター(登録選手)に加えた井端監督ら首脳陣、そして招集に関わったであろうNPBや関係各所。大谷ら現役メジャーリーガーは興行面でも欠かせない戦力でもあった。

















