最先端のロボット手術で身体への負担を軽減
医師からは「嘘偽りなく、すべてをお伝えしています。治療できる自信がありますから、ラクに考えていいですよ」と言葉をかけられ、ステージ3という不安を和らげてくれた。
「妻からも『絶対に大丈夫』と言われて。何か根拠があるわけではないと思うんですが、そう言われると本当に大丈夫な気がしてくるんですよね。先生からはストレスがいちばんよくないと言われていましたが、その言葉のおかげで、ずいぶん気持ちがラクになりました」
仕事を続けながら、抗がん剤治療が始まった。かゆみなどはあったものの、大きな副作用はなかったという。
「今は副作用を抑えた薬も登場しているようです。治療を始めて2回目の投与で、炎症反応の数値が平常に近いところまで、劇的に下がったんです」
そして治療は、次の段階へと進む。
「右の腎臓はすでにあまり機能していなくて、転移を防ぐためにも摘出することになりました」
2025年4月。手術を控え、入院の前の週まで仕事を続け、担当番組の中でがんを公表。休養することをリスナーに伝えた。
野村さんが受けたのは、最先端の「内視鏡ロボット支援手術」。小さな切開部から内視鏡カメラと鉗子(かんし)を装着したロボットアームを挿入し、モニターを見ながら執刀医が操作する手術だ。
開腹手術に比べて切開範囲が小さいため、身体への負担が少ないというメリットがある。手術中の出血を抑え、術後の痛みも軽減。回復が早く、合併症のリスクも低いとされている。
「月曜日に入院して、水曜日に手術。そして1週間後にはもう退院していました。もともと勤労意欲はないほうなので、このままリタイアしてもいいかな……とも思っていたんですが、スタッフから『何もしていないなら出てきてよ』と言われて。家族からも『ボケるよ。身体がきつくないなら仕事に行ったら?』と背中を押され、結局、2週間ほどで番組に復帰しました」

















