日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも有名人や王室のゴシップや下ネタは大好きで、若者はおバカなことをしでかすし、高齢者は変なこだわりで周囲を振り回すし、しょーもない男女のケンカも日常茶飯事なんですってば!
そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。人間の思考回路や行動なんて、基本は一緒なんです!
「王子」の称号を剥奪され、ついには逮捕されてしまったアンドリュー“元”王子。性犯罪で告訴された大富豪、ジェフリー・エプスタインとの関係が明らかになったことで、次から次へとボロが出て、今や全イギリス国民を敵に回した感さえあります。
アンドリュー元王子の人生
しかし、もともとアンドリューは国民から愛されていたヒーローだった……ということは、あまり日本では知られていません。
彼は、厳しいことで有名なスコットランドの名門寄宿学校ゴードンストウン校で学び(余談ですが、デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズもこの学校出身)、その後、超スパルタの将校養成機関であるブリタニア王立海軍兵学校に入学し、イギリス海軍の「職業軍人」としてキャリアをスタートさせます。
航空機パイロットの訓練を受け、主にヘリコプター操縦士として配属されると、1982年にフォークランド紛争が勃発。
王室側は、彼を安全な事務職に回そうとしましたが、母であるエリザベス女王はそれをよしとせず、前線の戦闘に従事させることに。アンドリューはそれに応え、操縦士として陸上部隊の輸送・物資運搬や負傷兵の救助・輸送に奔走しました。戦場で国民と同じリスクを負った王室の一員として国民から厚い支持を集めたんですね。
終戦後ポーツマス軍港で、戦死者の納められた棺桶とともに帰任した彼は、出迎えていたエリザベス女王に抱きついた─。若いころはトム・クルーズ似のイケメンだったこともあり、イギリスメディアは「国の英雄」として持ち上げまくったわけです。結果的に、この人気が彼を勘違いさせてしまったともいえるわけですが……。
そのまま図に乗ってしまったアンドリューは、絵に描いたような自堕落な人生を送ることに。女性やお金のスキャンダルはとどまることなく、ついには王室のブランドを私的ビジネスに利用し始めます。
その最たる例が、彼が主導した、起業家のスタートアップ向け支援プログラム「Pitch@Palace(ピッチ・アット・パレス)」です。王室の名前を借りてスポンサー企業や投資家から支援を受けていた結果、エプスタインをはじめとした怪しい交遊が広がり、金銭の授受も不透明なものに。
エプスタインスキャンダルが公になると、これまでブラックボックスだった公務上の不正疑惑などが噴出し、王子の称号剥奪、逮捕と、落ちるところまで落ちてしまったのです。
英雄に裏切られた形となった英国民たちは、当初はすさまじく怒っていたものですが、もはや憐れみの境地にまで達しています。しかし、どこの国でもこういう悲しい人間はいますよね……。
構成/我妻弘崇

















