「今はランドセルがいろいろな色ですが、1年生だけ黄色一色。すごく目立っていて逆にありがたかったです。身体も小さく、まるでランドセルが歩いているような1年生を交通事故から守ってくれているような気がしました。2年生になり、カバーを外すのをためらったくらいです。子どもも“ひよの山”をすごく気に入り、相撲協会の公式グッズをいくつか買いました(笑)」
甘口国技館カレーも寄贈
相撲という競技の普及を願い、新1年生に直接手渡しした前述の桐山親方は「相撲に興味を持ってもらいたい」「(カバーの寄贈が)伝統になれば」と語る。
協会は今年2月にも墨田区の小学生全員に、レトルトの『甘口国技館カレー』を寄贈したばかりだ。
「これは昨年末に協会が設立100周年を迎えた感謝の意を込めて、国技館がある墨田区に恩返しとして約1万2000食を配布しました。ランドセルカバーも“国技館がある街”に住む子どもたちに、小さいころから相撲に親しんでほしいという願いが込められているようです」(前出ライター)
両国の街を歩けばひよの山のカバーをつけた小学1年生が元気に走り回る――。そんな光景こそが、相撲協会が100年かけて築きたかった「地域との絆」なのかもしれない。

















