─とっても仲良しのおふたりですが、出会いは?

増田「『ボイス 110緊急指令室』(2019年)です」

唐沢「7年前? ま、そんな感じか(笑)」

増田「共演は『ボイス』2作、その後、僕の主演ドラマ『レンタルなんもしない人』(2020年)に唐沢さんがゲスト出演してくださって。そもそも、唐沢さんと窪田正孝くん、僕で食事をしたことがあったんですが、ふたりは“窪田くんが主演することがあったら、唐沢さんは出る”っていう約束をしていたらしくて。それを聞いて“僕もいつか主演ができるようになったら、唐沢さん出てください”って頼んだら“もちろんだよ”と言ってくれて。そしたら、本当にそのすぐ後に主演ドラマが決まって。“兄貴、いいって言ってましたよね?”って(笑)。本当に唐沢さんの出演が決まったときは、泣きました」

唐沢「あははは(笑)。窪田は『エール』(2020年)だったね。でも、みんな出てあげてるよ。竹内涼真の『龍が如く 〜Beyond the Game〜』(2024年)とか。でも、やっぱり出るのは頑張っているやつだけかな。偉そうなやつだったら、協力してあげたくないじゃない? 今作でもまっすーは検事役をちゃんとやっていますよ。普通ね、なんか余計なことをするんですよ。カッコよくしようとしたり。まっすーはそういうことがない。その役を素直にやるから、邪魔な要素がない。その役をちゃんとやってくれる。そういう意味では、俳優としての気質があるのかなと」

増田「これからも余計なことは一切せずに進んでいきたいです! 今回の作品、長谷部はちょっと冷たい弁護士なんです。もともとは心優しい人なのに。でも、希美との出会いによってだんだん変わっていく。長谷部の感情がいちばん軸になっているんです。完成作を見て“やっぱり唐沢さんはすごいな”と思いました」

唐沢「やっと気づいたの?(笑)」

増田「いや。もう子どものころから知っています(笑)」

─弁護士と検事。ふたりはそれぞれの信念のもと法廷でぶつかりますが、おふたりの俳優としての信念は?

唐沢「やっぱり、まじめにやることじゃないですか? 自分の職業をちゃんとまじめにやる、そのために努力をする。努力しない人に結果はついてこないんですよ。これはもう、わかりきった話。だから、やっぱり努力はし続けていますよ。簡単にはできないからね。そうじゃないと“前作とは印象の違う役をやってるな”っていうところまではいかないので。それが面白いんだもん、俳優って。
だからまっすーだったら“あれ? なんかまっすーじゃないと思ったよ”って言われるのがいちばんの褒め言葉だから」

増田「そうですよね。僕の信念は、まじめにやることですね。そして努力することです」

唐沢「同じじゃねーか(笑)」

増田「あははは(笑)。そうですね、僕は何だろうな? 自分がどうやりたいかは、ほぼ考えない。どうやったら作品がよくなるか、そのために何をやらなきゃいけないかを見つける作業をしているので。よくなる、というのはちょっとおこがましいですけど。“自分がいたからこうなった”が、少しでもできたらいいなとは思っていますね」

唐沢「今作が放送されたら、またまっすーに出演依頼が来るんじゃないかなぁ。見ている人は見ているからね、やっぱり」

撮影は京都で1か月

唐沢「ほとんど撮影。遊びに行くこともなくね」

増田「でも食事は何回か行きましたよね。1回、松岡(昌宏)くんに紹介してもらった焼き鳥屋さんにも」

唐沢「あいつ、ほとんどのこと知ってるからな(笑)。あと、ウチの奥さん(山口智子)も京都に来て、3人で晩飯食べたこともあったよな」

増田「はい。鉄板焼きのお店で。あと、ふたりでバーにも行きましたよね。僕が“ふたり入れますか?”ってお店で聞いたら“いっぱいです”って言われて。2軒ダメで、京都の街をウロウロして。最終的には、唐沢さんが別のお店を取ってくれました(笑)」


取材・文/池谷百合子