そして「ホームランウイング」による“弊害”も起きている。開幕前に元中日監督の落合博満氏(72)が『サンデーモーニング』(TBS系、3月22日放送)に出演した際、球場が狭くなったことについて「相手に打たれる可能性も非常に増えるってことですよ」とデメリットについても冷静に分析。
ホームランが出やすいホームスタジアムは有利だが、ピッチャーや外野守備を得意とする選手には不利にもなる。同じグラウンドで攻撃と守備を交互に繰り返す野球だけに、相手チームとの条件は同等であることを落合氏は説いたのだった。
なるほどセ・リーグの被本塁打数は14本の阪神が最多で、横浜DeNAベイスターズとワースト2位タイの11本で次いでいる中日。2025年はリーグ最少の80本とバンテリンドームの恩恵を受けていたにもかかわらず、ここまでハイペースでホームランを打たれているのは明らかだ。
ファンは「今からでも撤去しよう」
そして昨年は2.97と2点台だったチーム防御率だが、今年はリーグ唯一の4点台となる4.14で、失点数もワーストの67。つまりは満を持して導入されたテラス席はメリットよりも、デメリットばかりが大きくなったようにも思えるがーー。
《だから俺はHRウイングの設置に大反対だったんだよね》
《阪神戦だけウイング撤去とかできない?》
《今からでも遅くない、撤去しよう》
Xでは中日ファンと見られるユーザーによる、開幕14試合にして早々にホームランウイングの《撤去》を求める無茶ぶりも。
すると中日は“撤去”の代わりに13日、2軍の落合英二投手コーディネーター(56)を1軍マネジャー兼スコアラーとして配置転換させる人事を発表。まずはホームラン増産よりも、強みだった投手力の再建に尽力する姿勢を見せている。
翌14日の広島戦では“泣きっ面に蜂”というべきか、主砲のサノーが左脚負傷で途中交代するアクシデントも発生。Aクラスどころか、まさかの最下位に逆戻りしている現状を、一番予想していなかったのは井上一樹監督(54)だろう。

















