売り場でも「愛子さまが召し上がった」と反響が

 愛子さまの手に渡った福島の名産品は他にもある。滞在1日目の昼食には『福島りょうぜん漬』が提供された。製造元である森藤食品株式会社の専務・森藤洋紀さんは、経緯をこう振り返る。

昼食を担当された料理長から、『ぜひお出ししたい』とご相談いただきました。大変光栄なことですので、二つ返事で承諾し、いくつか提案もさせていただきました。お召し上がりになる場を直接拝見したわけではありませんが、後から色々と口にされていたと聞き、弊社の商品を味わってくださっていたのなら、これほどありがたい話はありません

 提供されたのは、リンゴの果汁を加えてまろやかに仕上げた醤油漬『きゅうりのかあちゃん漬』、にんにく醤油のピリ辛味が食欲をそそる『きゅうりのとうちゃん漬』、そして、大根やきゅうりなどと一緒にしその実や白ごまを生姜醤油に漬けた新商品『新かあちゃん漬』。どれも500円以下で購入できる人気商品だ。

「これらは地元・福島県伊達市のきゅうりをほぼ100%使用しています。両陛下や愛子さまに、福島のものを味わっていただけたなら、本当にうれしい限りです」

 これらの漬物は東京でも購入が可能だ。ご一家が召し上がったことによる反響について、森嶋さんはこう語る。

「現在、福島のディスティネーションキャンペーンの一環で、東京や上野など各地で販売させていただいており、今後は新宿や浦和なども予定しています。売り場でも『愛子さまが召し上がったものはこれですか?』と聞かれたこともあり、反響を肌で感じています。私どもも、確実なことは申し上げられませんので『かもしれませんね』と笑顔で答えさせていただいています(笑)

 愛子さまが示された被災地への暖かな心遣いは、地元の生産者に新たな希望の風を巻き起こしたことだろう――。