時代にマッチしない行事

 続く昭和生まれの8位、平成生まれの6位は「成人の日」。「成人年齢が20歳から18歳に引き下げられても、20歳で成人式をしているので成人の日の意味が行方不明になっている」(和歌山県・53歳・女性)、「成人年齢も変わったので、各自で祝えばいいと思う」(東京都・33歳・男性)など、成人年齢の引き下げが混乱を招いている現状に、昭和・平成双方から存在意義を問われている。辛酸さんも同意しつつも「人生において重要な日だと思っている人もいそう」と話す。

派手さが話題になる成人式(写真はイメージです)
派手さが話題になる成人式(写真はイメージです)
【結果一覧】昭和・平成生まれが「いらない」と感じた行事TOP10

「例えば、集団でド派手な衣装を着る人たちにとっては一世一代の晴れ舞台なのかも。『この伝統をオレたちの代で途絶えさせるわけにはいかない!』という気合を感じるので、個人的には続けてほしいですね」(辛酸さん、以下同)

 一時は激しく批判された北九州の成人式も、今では海外メディアが取材に来るなど“観光資源”になりつつある。伝統の継承者がいる限り、成人式は続きそうだ。

 平成生まれの6位には「元日」がランクイン。「親戚付き合いが面倒」(大阪府・31歳・女性)、「サービス業のため、いつもより忙しく疲れるし必要性を感じません。世間は寝正月といわれますが、まったく睡眠も取れません」(茨城県・30歳・女性)と、この日を謳歌できない人たちもいるという社会の構造が見て取れた。

 昭和生まれの7位は「いらない行事・イベントはない」という意見。「季節を彩るイベントはあるに越したことはなく、一人ひとりが選んで楽しめばよい」(神奈川県・82歳・男性)などの声をはじめ「学校や介護施設では生活の節目になるので、どれもあっていい」(和歌山県・62歳・男性)という意見が寄せられた。行事やイベントには、季節を告げる役割もあるのだ。

 昭和生まれの6位は「敬老の日」。'66年から国民の祝日となり「長年社会に貢献してきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」とされている。辛酸さんは、敬老の日が昭和生まれの中で不人気な理由を次のように分析する。

「現代は、若々しい高齢者も多く、何歳からお年寄りなのか、という話題もナーバスになっていますよね。祝日なので、なくなることはないと思いますが、時代にマッチしなくなっている印象です」

 アンケートでも「超高齢社会の今は70代や80代でも元気で生き生きしている人も多いので、以前のようなお年寄りのイメージがない。敬うのはよいことなので、年齢に関係なく誰かを敬う気持ちを持つ日に変えてほしい」(神奈川県・63歳・女性)などの声も寄せられている。