騒々しさが話題のイベントはやはり

 昭和生まれの2位、平成生まれの3位に入ったのは「ハロウィン」。もともとは欧州の子ども向けの行事だが、日本では'00年代後半から渋谷で仮装した大人たちが街を練り歩くハロウィンが大流行。トラブルが多発し、負の社会現象となった。

 コメントでも「若者のコスプレイベントでしかなく、本来の意味がわかっていなさそう」(群馬県・57歳・男性)、「もともと日本にはない風習であり、素行が悪い人たちが他人に迷惑をかけているので不要」(山形県・23歳・男性)、「街中が混むし、警察まで出動して税金がもったいない。ゴミだらけになるし痴漢や窃盗の犯罪行為も横行し、いいことがない」(大阪府・28歳・女性)など、和製ハロウィンには厳しい視線が送られた。

'22年10月のハロウィンの模様。毎年渋谷駅前にはコスプレした者や見物客でごった返す
'22年10月のハロウィンの模様。毎年渋谷駅前にはコスプレした者や見物客でごった返す
【結果一覧】昭和・平成生まれが「いらない」と感じた行事TOP10

 嫌われもののハロウィンを抑えて昭和・平成ともに1位となったのが「イースター(復活祭)」だ。キリストが十字架にかけられ、処刑された日から3日目に復活したことを祝う祭事であり、キリスト教の人々にとっては重要な日だが、日本での認知度はイマイチだ。

「どういうイベントなのかわからないのでいらない」(兵庫県・53歳・女性)、「周囲ではあまり浸透していないし、結局どこが盛り上げているのかもわからない」(福岡県・37歳・男性)と、世代問わず疑問の声が多数。

 中には「宗派の違う人まで商業主義の標的にされている気がする」(京都府・74歳・男性)や「イースターで何かした経験はないし、街でイースター関連のお菓子を販売しているのを見ると違和感がある」(兵庫県・34歳・女性)など、そこはかとなく漂うビジネスの香りに拒否感を示すコメントが多くを占めた。

「私も個人的にはまったくなじみのない行事です。違う宗派の人にとっては『3月〜4月の春分後、満月直後の日曜日』という日程を覚えるのもかなり難しいですよね。日本人は節操がないといわれますが、そんな日本でもイースターは浸透せずに終わりそう。

 同じ時季に行事をするなら、お釈迦様の誕生を祝う『花祭り(灌仏会)』に盛り上がってほしいところです。やはり、仏教や神事など日本と関わりが深い伝統行事を大切にしたいです」

 この機会に、日本の行事について学んでみると新たな発見があるかもしれない。

辛酸なめ子 1974年東京生まれ。漫画家、イラストレーター、コラムニストとして活躍。興味対象はセレブ、芸能人、精神世界、開運、風変わりなイベントなど。鋭い観察眼と妄想力で女の煩悩を全方位に網羅する画文で人気を博す。近著『世界はハラスメントでできている』(光文社新書)など著書多数

取材・文/とみたまゆり