『下妻物語』で俳優デビュー。20歳で妊娠・結婚

映画『下妻物語』で俳優としてデビュー。日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞した
映画『下妻物語』で俳優としてデビュー。日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞した
【写真】「いつもにぎやかな家庭」土屋アンナと4人の子どもたち

 土屋は19歳のときに俳優としてもデビューを果たす。映画『下妻物語』で深田恭子とともにW主演を務め、ヤンキー少女という個性が炸裂するキャラクターを体当たりで演じた。映画は大ヒットし、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ8つの映画賞を受賞する。

 土屋が“姉”と慕う歌手の中村あゆみは、土屋の才能に圧倒された一人だ。

「フッくん(布川敏和)が監督を務めた映画『バッシュメント』でアンナを初めて見て、『日本にもこんなすごい魅力のある子が出てきたんだ!』と驚きました。その後、私が主宰するフェスに出てもらうと、歌もめちゃくちゃうまくて観客を魅了していたのを覚えています」

 土屋は映画デビュー後、同じ事務所に所属していたモデルのジョシュアと結婚し、世間を驚かせた。20歳で長男・澄海(スカイ)を出産した後もソロシンガー、俳優として精力的に活動するが、ジョシュアとは2年で離婚。その後、再婚、離婚、再婚を経て、子どもは4人となった。

20歳で長男・澄海を出産。その後も計4人の子宝に恵まれた
20歳で長男・澄海を出産。その後も計4人の子宝に恵まれた

「男運はよくないんですが(笑)、子ども運には恵まれました。今、澄海が21歳、心羽(シンバ・次男)が16歳、星波(セイナ・長女)が9歳、虹波(ニイナ・次女)が7歳。さらに6匹の猫と暮らしていて、にぎやかな家庭です」

 普通のママとして子育てをする中で負担となるのは、有名人がゆえに、どこへ行っても視線を集めてしまうことだ。見られることに疲れて「仕事をやめたい」と思ったこともあるという。

 例えば子どもたちを連れて遊園地に行ったとき、行列に並んでいると、好意的な目もあれば、値踏みするような目もある。「あの人じゃない?」と囁き声が耳に届く。本来なら無邪気に楽しみたいのに、目立たないようにと身を縮めてしまうクセがついてしまった。

「モデルをやっていたころは好きな服を着て原宿を歩いていましたが、今は電車に乗るときもバレないように顔を隠しています。本来そういうのがいちばん嫌いな人間なのに、そうしなきゃいけないのはストレスですね」

 それでもやっぱり表舞台に立つことはやめられない。

「あるときライブで歌っていると、70代くらいのおばあちゃんが前まで来て、涙を流しながら聴いてくれたんです。そういう姿を見ると『音楽をやっていてよかった』と心から思います。誰かの人生の何かの瞬間に私の歌が役に立てるのであれば、人から見られようが何を言われようが、気にしちゃいけないなと自分に言い聞かせています」