騙されていても良いと思えたものまね風俗嬢のお弁当
「きれいに騙して」より
僕がテレビ業界にいたときの後輩に、変わった風俗体験をした男がいた。
「いつもプレイが終わったあとに、全裸の彼女がものまねしながら歌うんです。僕は、全裸のままベッドに座って拍手をするのが恒例なんです」
彼女の工藤静香のものまねメドレーを見るためだけに、彼は毎回延長までしていた。
「本題はここからなんです」
彼はカバンの中から空の弁当箱をガサゴソと取り出す。
「彼女が毎回、お弁当を作ってきてくれるんです。栄養つけてね! って」(中略)
なんの変哲もない弁当箱だったが、なんの変哲もないだけに、シチュエーションとのギャップに迫力が出て、目が離せなくなった。お弁当の中身は、いつもだいたい唐揚げと野菜のおひたし、それに二段の海苔弁。
「それで!? それから!?」
僕はやっと本腰を入れてその話を聞きたくなってきた。
「このお弁当箱を返しに行かなきゃいけないんで、次の予約を入れました。絶対騙されてるって、言われるんですけど、僕はもうきれいに騙されたいんです」
燃え殻さんの新連載がいよいよスタートします。次号、5月26日号(5月12日発売)掲載の初回インタビューにて新連載のテーマを発表! お楽しみに

















