秋篠宮さまはジェンダー平等を尊重されている

 皇室典範、とりわけ“皇位継承”に関わる項目の改正を提言する、國學院大學講師で皇室研究者の高森明勅さんは次のように断言する。

第一条の男系男子の限定を削除し、性別に関係なく直系の長子が継承すること。側室制度を廃止した現行制度のもとでは、男系継承を基盤にした皇室制度の維持は、もはや困難です。制度を適正化し、愛子さまが天皇になられることこそが、皇室の“あるべき姿”といえます

 愛子天皇を望む声は国民からだけではないという。

秋篠宮さまも“直系優先”に賛成していらっしゃるとしか考えられません。殿下は冷静に未来を見据える姿勢をお持ちですから、現行制度が抱える構造的な欠陥に気づいていらっしゃるはずです」(高森さん、以下同)

'17年12月、南方熊楠記念館を訪れた秋篠宮ご夫妻と悠仁さま。悠仁さまへの眼差しは優しげ
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 現在、皇位継承順位第1位の秋篠宮さま。しかし、傍系であるご自身は本来継承する立場にない、とお考えだと高森さんは推測する。

「継承順位第1位の方は天皇ご一家と同じ『内廷』に入られるのが通例ですが、殿下は『秋篠宮』という宮号を残すことを望まれました。これは内廷皇族ではなく『傍系』であることの表示です。さらに『皇太弟』という称号を辞退し、『皇嗣』を選ばれた点も重要です。皇嗣とは、その時点で継承順位第1位という暫定的な立場を意味します。わかりやすく仮定の話をすると、両陛下に男子が誕生すれば、その瞬間に秋篠宮さまは皇嗣ではなくなる。ご自身を常に“暫定”の立場に置かれているのです

 また、秋篠宮さまが重視される“哲学”も見逃せない。

「秋篠宮さまはジェンダー平等を尊重されています。皇嗣職の発足時、男性は侍従、女性は女官と分けていた呼称を廃止し、一括で『宮務官』と改称する大改革を行いました。前例踏襲を重んじる宮内庁でこのような変化が起きたのは、ご本人の強い意志があったからでしょう。ご自身の姪でもある愛子さまという直系がいるにもかかわらず、性別のみを理由に排除することを、殿下が受け入れられているとは考えにくいのです