熱海富士、朝乃山、若隆景に期待

 そんな暗雲立ち込める国技館で、唯一の希望として期待を背負うのが、新関脇の熱海富士(23=伊勢ヶ濱部屋)だ。

“あたみん”の愛称で親しまれ、強さと可愛さを両立する力士です。186cm、190kgという丸々とした体格がまさに絵に描いたような“おすもうさん”。女性ファッション誌にも登場し、真っ白なマシュマロ肌も人気のようです。初場所で両横綱を破り金星2つを獲得、春場所は新小結で勝ち越し、今場所は新関脇として挑みます」(前出)

CanCam3月号の企画に登場した伊勢ヶ濱部屋の熱海富士関(cancammg_officialアカウントより)
CanCam3月号の企画に登場した伊勢ヶ濱部屋の熱海富士関(cancammg_officialアカウントより)
【写真】指ハートを作る熱海富士

 一方、ひとり横綱として重圧を背負う豊昇龍(26=立浪)や、“サラブレッド大関”琴櫻(28=佐渡ケ嶽)も、ここで意地を見せなければならない。

 さらに過酷な状況を知るファンが見守りたいのが、“苦労人”の朝乃山(32=高砂)と若隆景(31=荒汐)の2人だろう。

「朝乃山は次代の横綱と目されていた2021年、コロナ禍の外出禁止規定に違反し協会から6場所の出場停止という極めて重い処分を受け、大関から三段目に転落しました。その後、不屈の精神で幕内に戻るも怪我との戦いが続いています。それでも再び上位を狙う地位まで戻ってきたのです。

 各界一の肉体美を誇ると言われている元関脇の若隆景は、優勝争いの常連でしたが23年に右膝の前十字靭帯断裂という、力士生命を揺るがす大けがを負いました。手術を受け、長期休場し関取以下である幕下まで陥落。そこから奇跡の復活を経て今場所は小結まで返り咲いたんです」

 10日に初日を迎える大相撲夏場所。大の里と安青錦の休場は残念だが、熱海富士の活躍、朝乃山、若隆景の復活劇にも注目したい。