目次
Page 1
ー 健康だけじゃ足りない! 老後を幸せにする秘訣
Page 2
ー こじれた人間関係が介護や医療の質を下げる
Page 3
ー 中野先生が心がけている日々の習慣

 人生100年時代。「とにかく健康でいれば老後も安心」。そんな思い込みが、実は将来を不安定にすることがある。

 そう語るのは、82歳の今も現役で診察に立つ医師・中野義澄先生だ。神経内科専門医として長年診療にあたり、さらに約20年にわたり介護付き老人ホームを経営してきた中野先生。多くの高齢者の人生に寄り添ってきたからこそ、見えてきたことがあるという。

健康だけじゃ足りない! 老後を幸せにする秘訣

「健康や経済的なゆとりがあっても、気持ちが晴れなかったり、後悔を抱えて過ごしている方は少なくありません。心身ともに幸せな老後のためには、健康に加えて“人間関係”“生きがい”“終のすみか”を整えることが重要なカギになると実感しています」(中野先生、以下同)

 では、その4つにどう備えていけばよいのか。今日からできる一歩を、一つずつ見ていこう。

 まず、幸せな老後のための「健康」を手に入れるにはどうすればいいのか。健康診断を受けていても、問題はそのあとにあるという。

「女性は不調を我慢してしまう人も多く、異常値が出ても『まあ大丈夫だろう』と放置してしまう方が多いんです。検査後にきちんと治療をしないと、何にもなりません」

 コレステロール値、高血圧、血糖値は自覚症状が乏しく放置されやすいが、進行すると、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながるリスクがある。また、貧血の急な悪化などには、消化器系のがんが潜むケースも少なくないという。

「薬に抵抗がある人もいますが、必要と言われたら早めに服用するほうがメリットが大きい。健康管理について気軽に相談できるかかりつけ医を持つことも、安心できる健康を手に入れるための最大の備えです」