「甘えん坊で優しい子」

 容疑者は4人きょうだいの末っ子で、兄や姉は実家を離れて自立している。囲碁のプロ棋士だった父親が数年前に亡くなり、母子で2人暮らし。母親は容疑者を「甘えん坊で優しい子」と評していたが、親子仲については「普通です」と多くを語らなかった。

「80代を迎えて頭から記憶がポロポロ落ちていますし、思い出せないこともあります。こんな事件を起こし、息子には今度こそ立ち直ってほしいというのが一番の願いです。災い転じて……ではありませんけど」

 事件がなければ、どのようにGWを過ごすつもりだったのか。親子旅行や外出予定はなかったのだろうか。

「いえいえ、うちは貧しいからそんな予定はありません。夫の遺族年金でほそぼそと生きている状態ですから、普段どおりに生活するだけです。

 私の手料理? 息子は自宅に離れを造って、専用の台所で自炊しています。親孝行のエピソードですか……。まじめに働かないってこと自体が親不孝ではありますけど……」

 これ以上、母親を悲しませてはいけない。