単なる劣化ではない?舞台復帰を控えた“役作り”説を検証

 しかし、ここでひとつの疑問が浮かぶ。カメレオン俳優とも称される田中圭が、単なる不摂生でここまでビジュアルを崩すものなのか。

 実は、ファンの間では「これは次の仕事に向けた役作りではないか」という説も根強く囁かれているのだ。

 田中は7月31日から、鈴木おさむ書き下ろしの舞台『母さん、ラブソングです』に主演することが発表された。舞台俳優としての体作りは、映像作品とはまた異なるアプローチが必要。あえて肉体的な緊張を解き、体を大きくしたり、あるいは「普通の人」の質感を出すために、意図的にビジュアルをコントロールしている可能性は十分ある。

「田中さんは、演じる役柄によって体重を増減させたり、筋トレで体を絞り込んだりと、ストイックな一面を持っています。例えば、映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』ではスキージャンパーの体型を再現し、『ハウ』では心優しい青年を演じるために柔和な雰囲気を纏いました。今回の“普通のおじさん化”も、次なる大きな役柄に向けた“キャンバスを白に戻す作業”なのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 また、ポーカーという勝負の世界に身を置く際、あえて「芸能人らしさ」を消すことで、相手を油断させたり、自分のペースを保ったりする戦略的な意図があった……という見方もあるという。いずれにせよ、彼が手にした1260万円という賞金は、そのビジュアル云々を差し引いても、勝負師としての凄みを感じさせる数字だ。

俳優としての奥行きか、それとも…田中圭の次なるステージ

 今回の「激変」騒動は、それだけ田中圭という俳優が、常に世間の注目を浴び、愛されている証拠でもある。

 ポーカー大会での姿は、私たちがテレビ画面越しに見てきた「完璧なイケメン」とは程遠いものだったかもしれないが、41歳という年齢を考えればシワもあればむくみもあるのが当たり前。むしろ、その「普通さ」を隠そうともせず、全力で趣味のポーカーを楽しむ姿に、一人の人間としての潔さを感じることもできたのではないだろうか。

 若さだけが武器のアイドル俳優から、人生の酸いも甘いも噛み分けた、深みのある実力派俳優へ――。

 この「老け見え」が、単なるメンテナンス不足なのか、それとも次なる飛躍への布石なのか。その答えは新作の舞台や、今後公開されるドラマの中で明らかになるはずだ。

「ただの41歳」に見えるほどのリアリティを手に入れた田中圭が、次にどんな顔を見せてくれるのか。ファンならずとも、その動向から目が離せない。