3年連続の黒字、繁栄する協会と疲弊する力士

 今年3月23日、日本相撲協会は2025年度決算で約13億2900万円の黒字を発表。黒字は3年連続で、前年度より約1億7200万円増加、2年連続で全6場所の入場券の完売やグッズ売上により収益を押し上げた。協会の公式決算資料によると巡業も正式事業であり、収益の大きな柱となっていることは間違いない。

 一方で現場の力士たちは疲弊している実態がある。年間で見れば、本場所が計90日間(6場所×15日間)、春〜冬の巡業が合計70日以上に及び、力士たちがまとまった休養を取る余地はほとんどない。幕下以下の力士は依然として給料という名の支給はゼロのまま。過密日程の中でケガを抱えながら出場を続ける力士も少なくないという。

「過去には現役力士から嘆きの声が上がったこともありましたし、長年にわたり指摘されてきた問題ですが改善されているようには思えません。来月の6月13日と14日には大相撲パリ公演を控えており、巡業含め移動疲れによる影響も心配です。予定を組んでいる以上仕方がないとはいえ、体が資本の力士のケア期間も設けてほしいものです」

 ファンはこれ以上ケガによる“推し力士不在”のニュースは聞きたくない。