発生する“路上喫煙”問題

「『プランワークス政策研究所』のレポートにおいて、中央区に49か所、美浜区に38か所、稲毛区に24か所など、市内合計で143カ所の喫煙所が必要と推計されている千葉市。『路上喫煙等・ポイ捨て取締り地区』に限っても、38か所の喫煙所が必要とされていますが、実際に市が管理する公衆喫煙所は、海浜幕張駅前の1か所のみにとどまっています。

 10月からはJR千葉駅東口の取締り区域が富士見地区などへ拡大する方針となっていますが、繁華街として知られる同地区では、夜間を中心に飲食店利用者や店舗スタッフの喫煙需要が高く、飲食店関係者などから懸念の声が上がっています」(前出・社会部記者)

2026年10月から、JR千葉駅東口エリアの路上喫煙禁止区域が拡大される(千葉市の公式サイトより)
2026年10月から、JR千葉駅東口エリアの路上喫煙禁止区域が拡大される(千葉市の公式サイトより)
【写真】今年10月からの路上喫煙禁止エリア拡大を知らせる告知

 喫煙所の不足により発生するのが、“路上喫煙”問題だ。もちろん、マナーを守った喫煙が求められるのは前提のことだが……。

「規制だけ強化して吸える場所が増えないままじゃ、人目に隠れて吸う人が出てきても強く文句を言えない」(千葉市に住む40代男性)

「喫煙所がずっとないままで路上喫煙が横行すると、ポイ捨てにも繋がるから非喫煙者も困っている」(千葉駅周辺の会社に勤務する30代女性)

『プランワークス』による調査では、路上喫煙や吸い殻のポイ捨てが美観を損ねるだけでなく、火災リスクを高める要因にもなっている点が指摘されている。実際、全国ではたばこのポイ捨てを原因とした火災も発生しており、「わずかな不始末が大きな事故につながりかねない」と警鐘を鳴らす。

 もちろん、規制を評価する声もある。千葉市で子ども2人と暮らす30代の主婦は、「街中で歩きたばこをしている人は以前より減ったと思う。紙たばこを持ったまま歩く人は、子どもと歩いていると本当に怖いから、規制の流れは嬉しい」と話す。しかし、一方で「吸う人の居場所も確保してしっかり“分煙”してくれないと、結局吸ってしまう人はいるし、完全な解決にはならないと思う」とも漏らす。