その“エンタメの世界”を中心となって作っているのが、演出を担当している松本潤だ。2009年に入所から約4か月でその世界に触れた千田に印象を聞くと、
「『5×10』のとき僕は中学生で年齢的にも幼く、芸能活動への自覚が欠けていた部分がありました。なので、スタッフさんとテクニカルなことを真剣に話している姿を見て、率直に“怖いな……”と感じてしまうこともありました(苦笑)」
と、自身を省みて話す。
そんな場面で、現場の空気を保つよう動いていたのが櫻井翔だった。
「バランスのとれた声かけで周囲をケアして、潤くんが悪者にならないように立ち回っていたように見えました。もはや“陰のリーダー”といってもいいかもしれません。櫻井くんは、僕らJrにとっても、すごく安心感のある存在でしたね」(川口)
とはいえ、松本は厳しいだけではなかったという。
「あるとき、そのツアーについていた20人ほどのJr.全員を集めて、質問コーナーを開いてくれました。ライブ作りについて聞けばよかったと今でも後悔しているのですが、なぜか“心臓の鍛え方”を質問してしまって……。当時の僕は態度がよくなかったと思うのですが、それでも優しく気にかけてくれました」(千田)
Jr.の努力を見守っていた大野と二宮
江田も、松本から与えられたものは多いと口にする。
「僕が事務所を辞めるギリギリまで、潤くんの仕事のサポートに入り、近くで学ばせてもらいました。勉強のために見に行く他のアーティストのライブにも誘ってくれて、その後、ご自宅で“今日のライブどうだった? 感想を聞きたい”と意見交換をする会を開いてくれて、とても勉強になりました」
一方、大野智と二宮和也は、静かにJr.を見守っていた。川口が、こう振り返る。
「リハーサルでJr.だけが踊っているときに、後ろで見ていた大野くんと二宮くんが僕を目に留めてくれて“あの子誰? ダンスうまくない?”と言ってくれたそうなんです。
それがあったからなのか、Jr.の欠員が出てしまった曲の“代打”にも選んでいただけて。おふたりはたくさんのJr.を見ているので覚えていないかもしれませんが“努力を見てくれる人がいるんだ”と、とてもうれしかったです」
普段から後輩たちに目を配っているからか、相談した際には的確な言葉が返ってきたという。
















