皇族にふさわしくない事実が暴露されたら離縁も可能

Q5 もし愛子さまや佳子さまが「養子にきた男性」と結婚されたらどうなる?

ご本人のお気持ちに反した結婚はあり得ませんが、制度論としては皇族同士の夫婦となり、子どもも皇族とされます。その場合、愛子さまや佳子さまが当主となられるのが自然で、そうなると女性宮家の要件を満たすといえます」(高森さん)

養子として皇族になった男性との結婚であれば、現在の男性皇族の結婚と同じように、皇室会議の議を経て結婚が成立することになるでしょう。ただ、女性皇族が皇族と結婚した場合は皇室を離れないことになっていますので、愛子内親王殿下の場合であれば、身位を表す『内親王』という称号はそのままになると思われます。正式なお名前は、結婚相手が『〇〇王殿下』であれば、『〇〇王妃愛子内親王殿下』となるのではないでしょうか。また、おふたりの間に男の子が生まれれば、男系男子であり皇位継承権も持つことになります」(山下さん)

2026年2月23日に行われた天皇誕生日の一般参賀でベランダに並ばれた皇族方
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Q6 もし旧宮家の男性や結婚相手の一般人時代の不祥事が報道された場合、どのようなことが起きる?

事前にしっかり“身体検査”をして皇室会議の同意の上で養子に迎えるはずですが、もし皇族にふさわしくない事実が暴露されたら離縁も可能な制度にするはずです。民間の養子縁組でもさまざまな理由で離縁は意外と多いのです」(高森さん)

「主に週刊誌ですが、あら探しをするでしょう。その対象は本人だけではなく、家族、友人、知人などにも及ぶ可能性があります。不祥事による皇籍離脱はご身位によって違いはありますが、現行法にもその規定はあります」(山下さん)

Q7 旧宮家の男性の中から、具体的に「誰を」「どうやって」選ぶの?

いっさい非公開で当事者の意向を個別に確認して、養親と養子の双方の合意が成り立った後に公表する手順でしょう。しかし、候補になり得る男子は限られているので、事前に無形の圧力がかからないか心配です」(高森さん)

旧宮家の子孫の中には今も宮家の方とお付き合いのある人はいるでしょうが、こういう話は水面下で行うものですから、プロセスはわかりません」(山下さん)

高森明勅 國學院大學講師。神道学や日本古代史を専攻し、『天皇「生前退位」の真実』『「女性天皇」の成立』(共に幻冬舎新書)など著書多数

山下晋司 皇室解説者。23年にわたる宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行う