毎日ニュースを見る

 今までの平和な日本、という感覚は改めないといけない、と梅本さんは語気を強めてこう続ける。

「素人が対策を考えてもダメなんです。ちょっと調べれば防犯の専門家として、いろいろな人がネットで情報を発信しています。その情報をうのみにするのではなく、知り合いや家族に相談しながら、ひとりで判断をしないこと。

 また会社を経営したり、商売で成功した人たちこそ、防犯にお金をかけないとダメ。お金をかけずにやっている“気休め防犯”がいちばんよくない。安全管理をケチることは自分や家族を危険に晒しているということをわかってほしい」

 そして、ワイドショーでもいいので、毎日報道されているニュースに触れることが大事だという。

「スマホでもいいんです。1日に30分は報道を見る。今、どんな詐欺が起きていて、強盗の手口はどんなものがあるのか。日々、報じられているニュースを見るだけでも考えるきっかけになり、対策も見えますから」

 さまざまな犯罪が新たな形で昼夜を問わず、自分たちを狙っている社会になりつつある日本。自己防衛について、考え直す機会なのかもしれない。

(取材・文/蒔田稔)

梅と桜の防犯チャンネル」では日本防犯学校の梅本会長と桜井礼子学長が、防犯についての知識を公開している