サポートのため、てんかんや高次脳機能障害の勉強中

大国:苦しいとかはないのですが、急にぼーっとしちゃうんですよ。発作のときは、萌々ちゃんや周りの芸人さんに助けられています。萌々ちゃんは一度も私を急かさんかった。「いつ戻るん?」じゃなくて「生きて戻ってきてくれたら、それでええで!」って言ってくれたのが、ホントありがたかったですね。

歩行器を使ってリハビリを始めたころ。「初めは自分で座ることもできない状態。本人は見た目の変化もショックだったみたいです」(爛々・萌々さん)
歩行器を使ってリハビリを始めたころ。「初めは自分で座ることもできない状態。本人は見た目の変化もショックだったみたいです」(爛々・萌々さん)
【写真】1年以上の寝たきり生活でも「チョメ!」持ちギャグで周りを笑顔にする大国さん

萌々:大国さんは入院中、意識がはっきりしてくると、私が一人で出演していた朝の番組を欠かさず見ては、「見たで、萌々ちゃんはやっぱカッコええな! 笑ろたわ~」ってメッセージをくれて。闘病中もずっと萌々の一番のファンでいてくれたんです。

――2年半の療養を経て、25年12月の単独ライブで大国さんが復帰。大国さんを支える中で、萌々さんの心境はどう変化しましたか?

萌々私はもともと完璧主義で、適当な言葉が大嫌いやったんです。でも大国さんの病気がわかってからは「まぁいっか」が自分の心を救う、お守りの言葉になりました。

 今、ご自身やご家族の病気、介護で悩んでいる方は、つらいときには「まぁいっか」と口に出してみてほしいですね。たまには適当に過ごす日があってもいいと思います。

大国:私は病気を経験して、舞台に立てるのは実は当たり前じゃなかったんだと思えて。だから前よりも1本1本の舞台を大事にしたい。たくさんの方に「爛々の漫才、やっぱ好きやな」って思ってもらえる存在になりたいです。

 無理に強く見せるんじゃなくて、ありのままの私たちで笑いを届けたいですね。これからも萌々ちゃんと“命燃やして”いきますよ!

萌々大国さんのサポートのため、てんかんや高次脳機能障害の勉強もしています。前の自分たちに戻ることを目指すのではなく、今の大国さんと私にしかできない漫才やトークで皆さんを笑わせていきたいですね。新しい爛々をつくり上げていくことに、めちゃくちゃワクワクしています!

取材・文/釼持陽子

爛々 ボケの萌々とツッコミの大国麗で、2016年にコンビ結成。’22年に女芸人No.1決定戦『THE W』決勝に初進出するなど、関西で注目の若手女性漫才コンビ。

ライブ情報 7/12(日)19:30~、爛々 萌々主催ライブ『RutUBo』を、大阪・よしもと漫才劇場にて開催。出演:爛々 萌々、デルマパンゲ、ドーナツ・ピーナツほか。料金:前売1500円 当日1800円 配信1300円