2・ダンス革命で世界を虜に

マイケル・ジャクソンのダンススタイルは世界中のアーティストに受け継がれる
マイケル・ジャクソンのダンススタイルは世界中のアーティストに受け継がれる
【写真】ミッキーを“アテンド役”に、ディズニーを貸切にするマイケル

「マイケルは、1983年のテレビ特番『モータウン25』のステージで『ムーンウォーク』を初披露し、世界を熱狂の渦に巻き込みました。

『今夜はビート・イット』のシンクロダンスは、アジアでも旧ジャニーズやBTSなど、ダンス系アイドルグループを生むきっかけに。また、自然と人が集まってダンスに発展するフラッシュモブの原型でもあるんですよね」

 続けて、

「1988年のシングル『スムーズ・クリミナル』のMVでは、急角度の前傾姿勢でも倒れない『ゼロ・グラビティ』を披露。ほかにも、股間を手で握ってリズムを刻む『クロッチ・グラブ』や、クラシックバレエから着想した爪先立ちポーズ、5回転高速スピンなど、マイケルのイメージを定着させるダンスパターンを次々と生み出し、ダンス革命を起こしました。

 どんなに激しく高度なダンスを踊ってもまったく身体がブレないので、関係者から“異次元の体幹の持ち主”と称されていました」

大の親日家として知られたマイケル・ジャクソン。プライベートでもたびたび訪日
大の親日家として知られたマイケル・ジャクソン。プライベートでもたびたび訪日

3・伝説のスーパーボウル・ハーフタイムショー

「数々の独創的で派手なパフォーマンスの極みが、1993年『スーパーボウル』でのハーフタイムショーです」

 奈落からせり上がって登場したマイケルは、約90秒間静止。9万8000人超の観客(生放送視聴者数は約1億3000万人)の興奮と絶叫が大きくなる。ようやく動き出すと観客の興奮はピークに達し、失神者が続出した。

「数々のパフォーマンスで世界を沸かせたマイケルは『何もしないで成立する演出』という究極の域に到達したんです」

 今では「ハーフタイムショーに出演するのは世界的スーパースターの証」に。

 その後もマイケルはスタジアムツアーを世界中で開催し、現在の大物たちによる巨大スタジアムツアーの原型をつくった。

 1987年には日本で計14公演を行い、40万人以上を動員。チケット売り上げだけで25億円以上に達し、経済効果は、当時で100億円以上といわれている。