知っておくと観戦が楽しくなる代表的な決まり手も教えてもらった。
「四つ相撲なら、まわしを掴んで力強く前に押し出す『寄り切り』や鮮やかな『上手投げ』。突き押し相撲なら、一気に押し出す『押し出し』や、相手が前に出てくる力を利用して引き下がる『叩き込み』などがあります」
十両と幕下では何が違うの?
大相撲では横綱から十両までを「関取」と呼び、一人前の力士として扱われる。関取になれるのはわずか70人で、それ以下に幕下、三段目、序二段、序ノ口と続くが、十両と幕下の間には圧倒的な違いがあると白鵬さんは話す。
「まず見た目が歴然。関取はカラフルなまわしを締め、髪型は銀杏の葉のような『大銀杏』。一方の幕下以下は黒いまわしに髪はシンプルな髷。取組の日数も関取が15日間なのに対し、幕下以下は7日間だけです」
収入や待遇も雲泥の差。関取になれば月給(十両で110万円)が出るほか、個室で暮らせ、付け人がついて部屋の雑用も免除される。
「十両に上がると世界が変わるため、昇進がかかった幕下上位の対戦は激しく、館内の熱気もひとしお。私も十両に昇進が決まったときは本当にうれしかったですね」
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取材・文/荒木睦美 イラスト/井竿真理子 写真/有坂政晴(イラスト・写真共に書籍『7つのキーワードでまるわかり 大相撲 サンクチュアリの深淵』より)


















