11歳下の男性と再婚
起業したのは2015年、48歳のときで、当初は年商1000万円を目標にした。
「元夫の年収が1000万円だったので、絶対超えてやる! 見返してやる!と(笑)」
起業前に働いていた会社の同僚からの言葉も奮起につながったという。
「『その年で起業するなんて世の中をなめている。あなたみたいな人にできるわけない』と言われて、何も言い返せなかったんです。悔しくて悔しくて『あなたはもう遅い』と言われない50代を迎えようと決めました。私が成功して、みんなが何歳からでも頑張れる未来をつくることが、同僚に対する最大の復讐になるはずだと」
まずは知り合い5人に片づけサービスを提案してみたところ、3人から「受けたい」と言ってもらえて、いきなり100万円を超える契約を取ることができた。「片づけはこんなに需要があるんだ!」と喜んだのもつかの間、その後はスムーズな契約が取れず、ビジネスの難しさに直面する。
「散らかっている家を見られたくない。片づけを外部の人に手伝ってもらったと夫に知られたくない。という人も多かったんです。だから私が自宅に伺うのはやめて、片づいたわが家の状態を動画で見てもらい、片づける前と片づけた後のビフォーアフターの写真を見せてもらうというサポートを始めました」
片づけサービスを続けるうちに、片づけは家がきれいになるだけでなく、自己肯定感を育むことにも気づいた。
「片づけは、結果が目に見える形ですぐに表れます。その小さな達成感が自信につながるんです。片づいた空間は毎日目に入るので“できた自分”を何度も実感でき、自己肯定感のアップにつながります」
2017年、西崎さんはコーチングと片づけを組み合わせた講座形式へと業態を転換する。
「『明日片づけよう』と決めても、面倒でやらなかったり、自分との約束は破ってしまいがち。でも仲間との約束は守りますよね。だから合同での片づけレッスンを開催し、それが現在の『片づけ習慣化セミナー』のベースになりました」
2018年には福岡から東京へ進出するきっかけが訪れる。大手企業のマネージャーをしていた友人から、東京特有の事情を聞いたことがきっかけだった。
「東京で子育てをしながら働く女性は、時間がなくてなかなか家が片づかない。そんな生活がイヤで、キャリアを積みたい優秀な女性が仕事を辞めていくと聞いたんです。だから『さっちゃんの仕事は絶対、東京で需要があるよ』と」
その後、東京でセミナーを開催したところ、友人の助言どおり受講生が殺到し、そこから売り上げが一気に伸びた。
「サービスを東京に広げて、2018年通期で売り上げが3000万円を達成しました。そこで2019年に会社を起こし、スタッフも増えていったんです」
こうして離婚後、快進撃を続けてきた西崎さんだが、プライベートでは11歳年下の男性と再婚もしている。夫の野下智央さんとは起業塾で知り合い、野下さんからの熱烈なアプローチで結婚に至った。現在は一緒に会社を経営し、公私共にパートナーだ。お互い再婚同士だが、西崎さんのどんなところが結婚の決め手になったのだろうか。
「僕が出会ったときはまだ起業する前でしたが、さっちゃんは当時から元気でエネルギーにあふれていました。最初に話した飲み会の席で彼女から怒られたことがすごく的を射ていて、『信頼できるこの人とずっと一緒にいたい』と思うようになったんです。僕は自分のために動くより、人をサポートするのが得意なタイプ。自分がそばにいれば、さっちゃんはもっと輝くはずと確信しました」(野下さん)


















