ひとり会議で人生の棚卸しができる

 ひとり会議に欠かせないのが、議題。漠然とノートに向かうと筆が止まってしまうという人は、今自分が向き合いたい議題を掲げると、書き出しやすい。

「『昨日の私より今日の私ができたこと』や『誰にも言わないけれど本当はかなえたい夢』『推し活の目標』『今、会いたい人』など、どんなことでもかまいません。議題は、ふと思い浮かんだ疑問やモヤモヤを書き留めておくといいですよ」

 議題の選び方にも決まりはなく、その日の気分で自由に決めていいそう。

「今日は絶対この議題にする、と決めたものでもいいですし、おみくじを引くように選んでもかまいません。ひとり会議の目的は、正しい答えを出すことではありません。今の自分の心の状態を知り、がんばっている自分を認めること。後悔のない選択をしながら、自分らしく前へ進むための足がかりになればと思います」

 さらに山口さんは、書き終えた後も重要だと語る。

「自分の心の内を書き出したら、そこで得た気づきをひとつでもいいので行動に移してみてください。そこから未来が変わっていきますよ」

 生きるヒントは、いつも自分の中にある。まずはペンと紙を用意して、今この瞬間に思い浮かんだことを自由に書き出してみよう。

自分の心に向き合うひとり会議のルール

時間は1日15分でもいい

 ひとり会議は量より質。まとめて時間が取れる人は1~2時間かけてじっくりアウトプットをしてもいいし、忙しい人は15分ほどで集中して行ってもOK。決まった時間に習慣化することよりも、書きたいと思った瞬間を大切にして。

自分が落ち着く環境で書く

 自分にじっくり向き合うひとり会議は、心が落ち着く環境で行うと効果的。その日の気分によって音楽や香りなど、自分がリラックスできる場所を選ぶのがオススメ。

議題は直感で決める

 慣れないうちは、議題の書かれた用紙を活用すると続けやすい。徐々に慣れて、フリースタイルでどんどん書けるようになってくる。何を書けばいいか迷ったときは、心に浮かんだ思いや、気になった言葉を、思いつくままに書いてみても。

結論が出なくても焦らない

 ひとり会議を重ねるなかで、何度考えても答えが出ない問題にぶつかることも。1回で結論が出なくても大丈夫。次回に持ち越して、ゆっくり丁寧に自分と向き合いながら答えを探して。

山口恵理香さん 文筆家、起業家。自身が開発した「おひとりさま会議用紙」がヒット。著書に『ひとり会議ワークブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
山口恵理香さん 文筆家、起業家。自身が開発した「おひとりさま会議用紙」がヒット。著書に『ひとり会議ワークブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
【写真】1日15分でOK! 自分の心に向き合う「ひとり会議」のルール
教えてくれたのは…山口恵理香さん 文筆家、起業家。自身が開発した「おひとりさま会議用紙」がヒット。著書に『ひとり会議ワークブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

取材・文/小林賢恵