有効的な対策とインフルとの違い

感染予防・対策は下記4つが有効

1.ワクチン

 主流株に合わせた最新のワクチンを打つことが、最大のコロナ対策になる。インフルエンザと同じように秋に打てば、1週間もすれば抗体ができる。世界的には年2回打つことが推奨されているが、基礎疾患のある人は少なくとも年1回は必ず打ちたい。

2.手洗い

手洗いのイメージイラスト
手洗いのイメージイラスト

 夏は汗や日焼け止めなどで肌がべたつきやすく、ウイルスが付着して残りやすい環境。アルコールによる手指消毒はもちろん、石けんを使った流水による手洗いを行うように。手を拭くときは、共用のタオルは避け、ペーパータオルか個人専用のタオルで。

3.マスク

 人混みでは、マスクをつけるように。ウイルスの遮断性能が高い「不織布タイプの冷感 マスク」や医療用と同等の高い防御力を備える「冷感サージカルマスク」がおすすめ。口元に空間のできる立体型なら、暑苦しさを軽減できる

4.食生活の整え

ヨーグルトのイメージイラスト
ヨーグルトのイメージイラスト

 夏に積極的にとりたいのは、ヨーグルトやチーズなどの乳製品。タンパク質を手軽に補給でき、乳酸菌が腸内環境を整えて免疫力を高める。ヨーグルトにビタミンCやクエン酸が豊富な果物を組み合わせると、亜鉛を吸収する力がアップ。

コロナとインフルエンザの違い

新型コロナ感染症

・変異のスピード:年に2回程度
・季節性:気温・湿度に影響されにくい通年の感染症。近年の傾向では夏に流行している
・感染伝播の強さ:免疫回避能力があり、感染の広がりを防ぎにくい
・主な感染部位:血管へ感染し、肺炎のみならず脳血管や心血管への障害がみられる
・重症化した際の特徴:血管障害を通じて全身に影響し、中長期的な後遺症が残ることが少なくない
・病原性:高齢者で重症化しやすく致死的となる

季節性インフルエンザ

・変異のスピード:年に1回程度
・季節性:寒さ・乾燥に強く、冬に流行しやすいが、近年はその限りではない
・感染伝播の強さ:抗ウイルス薬の投与による予防が期待できる
・主な感染部位:肺など呼吸器系
・重症化した際の特徴:高齢者では肺炎、小児においては重症化すると脳症をきたしやすい
・病原性:小児、高齢者で重症化しやすく、病原性が高い

関 雅文先生 埼玉医科大学医学部国際医療センター 感染症科・感染制御学科教授。呼吸器感染症を専門に研究。米国ミシガン大学呼吸器内科客員教授、東北医科薬科大学教授などを経て、2022年4月より現職。新型コロナウイルス感染症が発生した際は臨床の現場で重症患者の治療にあたる。感染症学会ワクチン委員会副委員長として、新型コロナウイルスワクチンに関する啓発活動や提言を行う。

取材・文/池田純子