なかでも意識したいのが背中と股関節だ。背中が硬くなると骨盤が後傾し、骨盤底筋が働きにくくなるため、この部位の柔軟性を高める必要がある。

見た目の変化にもつながる

「骨盤の位置が整ってくると、太ももやお尻に偏っていた負担も減り、O脚や下半身のたるみの改善にもつながります。また、姿勢の崩れから起きる肩こりやストレートネックにも、よい変化が期待できます。さらに、首や頭まわりの緊張が緩むことで、顔のたるみなど、見た目の変化にもつながっていきます」

 まず「ほぐして緩める」、そのうえで骨盤底筋を含むインナーマッスルを働かせることが、尿漏れ対策だけでなく、身体の動きや姿勢を整え、健康的な身体をつくることにもつながる。

 骨盤底筋だけに意識を向けるのではなく、全身をひとつのつながりとして捉え、身体が本来持つ力を引き出していくことがポイントだ。

 骨盤底筋を刺激するのにさらに重要なのが呼吸だ。

「骨盤底筋と横隔膜は連動して動くので、日ごろ浅い呼吸ばかりしていると、骨盤底筋もほとんど動きません。呼吸の浅さは、骨盤底筋を緩ませる大きな原因に」

 そこで今回は、骨盤底筋と強く連結している「背中」と「股関節」をストレッチでほぐし、「内もも」を鍛える簡単なトレーニングを教えてもらった。

 このケアを1日1回、3か月ほど続けると、尿漏れの改善はもちろん、ぽっこりお腹の解消や腰痛の軽減、さらには生理痛や更年期症状が軽くなるといった、うれしい変化も期待できるという。

 また、日常の「ながらケア」として、椅子に座っている時にひざの間にペットボトルを挟んでキープするだけでも、内ももが刺激されて十分な効果が得られる。