加害者の家族も被害者だが……
サクラさんは相手の家族に対しても傷つけられた側から、こんな思いを吐露する。
「加害者本人のウソによる被害者である一方、相手の女性に対して加害する側にもなると思います。私の場合、突然自宅まで押しかけてきて、心ない言葉を浴びせられたりもしました。知らない人に声をかけられ、詰問される身からすれば“恐怖”以外の何ものでもありません。もちろん、ウソをつく男がいちばん悪いということは当然なんですけど」
裁判で斎藤は「感情としては妻と離婚したいと思っていた」「サクラさんと結婚しようと思っていた」と話しながら、アニメ『名探偵コナン』のデザインの入った婚姻届と、指輪をサクラさんと共に購入したことについては、
「グッズを集める一環だった」
と、結婚の約束をしたことを否定する発言も。保身に走る斎藤の言葉を聞きながら、サクラさんは怒りを通り越してあきれることしかできなかったという。
今、彼女と同じようにだまされて悩んでいる女性も多くいる。そんな女性に対してサクラさんは、
「一人で抱え込まないでほしい。一人だと、絶対にメンタルをやられます。友人に相談できなければ、SNSを開いて私たち『独身偽装被害者の会』のもとに来てほしいです。少しでも誰かの助けになるのなら、私自身の経験を生かしたいと思います」
<取材・文/蒔田 稔>


















