観光を楽しむには生々しくて……

 第3位にランクインしたのが、19票獲得した広島の「原爆ドーム」。こんなコメントが寄せられている。

「生々しすぎて観光している気分ではなくなる」(東京都・男性・63歳)「展示物や時代の背景はわかるが気分が重くなった」(愛知県・女性・54歳)

 楽しむというコンセプトには当てはまらないが、被爆国である日本が語り継がなければならない唯一無二の「世界遺産」であることは間違いない。

平和記念公園を歩きながら被爆前の街並みや投下当時、その後の復興まで原爆被害を疑似体験できるVRツアーなどもあります

 戦争は海の向こうで始まるものではない。そう実感させられる場所。ぜひ一度訪ねてほしいですね」(前出・山田編集長)

 新しくできたサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」。多くのサッカーファンが歩いて10分ほどのところにある原爆ドームを訪れ、今も花を手向けている。

 国内「がっかり世界遺産」第2位に入ったのが23票を獲得した、日本が世界に誇る霊峰、富士である。意外とも思えるが、

「遠くから見ればきれいだが、登るとゴミが散乱しているところがあったりもする」(愛知県・女性・45歳)「人が多くて雑多な感じがするので、残念です。信仰の対象である山は神聖であるべきです」(東京都・女性・44歳)

 富士山登らぬばか、二度登るばか。この言葉のとおり、霊験あらたかな富士山には生涯一度は登ってみたい。しかしその道中は険しく、景観を楽しむことができないため、登るのは一度限りで十分なのかもしれない。

富士山は、不死や再生を願う日本屈指の山岳信仰の聖地。山頂から昇るご来光の美しさは息をのむほどの絶景です。生涯に一度登るなら、日の出を狙って登ってほしいですね」(前出・山田編集長)