長年のファンとは同級生のような感覚
27年ぶりのグラビア撮影では以前とは違う感覚もあったという。
「若いころは、私以外の周りの人たちが私を勝手につくり上げていくことに戸惑いもありました。でも今回の撮影では、どうしたらもっといいものになるか私を含めみんなで意見を出し合えたんですよね。とてもいい経験でした」
体形についても無理に取り繕うことはせず、自然体で臨んだ。
「撮影に向けて特別なことは何もしませんでした。出産を経験した身体は昔とはまったく別物だけど(笑)、それも含めて私だし、現実だから」
50代に入ってからは更年期障害だと思われる症状も出てくるようになった。
「普通に過ごしているつもりでも、急に気持ちがブルーになって泣きたくなったりするんですよね。でも、年齢を重ねて、自分を素直に見つめることができるようになった気もします。隠しても仕方ないですしね」
ありのままの自分を見てもらいたい。その思いは昔から井上さんを応援してきたファンにも届いているようだ。
「SNSに『写真集買いました。ずっとファンです。僕も結婚して父親になりました!』なんて近況報告のコメントをくださる方も多くて。なんだか昔の同級生から連絡がきたみたいで、うれしい気持ちになるんですよね。人生って何歳になっても学びがあると思うから、これからも応援してくれる人たちと一緒に成長していきたいです」
飾らず、隠さず、自分の言葉で話す。被災の経験も、子育ての大変さも、年齢とともに変化する心身のことも、きれいごとだけを語るわけではない。
「だって人間だもん(笑)。変化するのは当たり前のことだから、無理してキラキラした自分でいる必要はないと思うんです。できないことに執着しないで、今できることにフォーカスしていきたいんです」
謙遜しながらも、その自然な笑顔は輝いていた。
12月20日に熊本県・氷川町役場でイベント予定。詳細はInstagram(@harumi_inoue_)にて。支援物資はこちらの「ほしい物リスト」で募集中。井上晴美と子供食堂(@kumamotodining)
取材・文/片岡あけの


















