いきなり出てきたそのレジェンドなグループの名前。理由を聞いて驚いた。そう、古舘さんは『夜のヒットスタジオ』などの音楽番組の司会をやっていた関係で、日本ロック史に刻まれた数々の歴史的大事件の瞬間の生き証人だったのだ!

 忌野清志郎率いる覆面バンド「ザ・タイマーズ」が、生放送で曲にのっけて最大級の放送禁止用語を使い、某在京FM局を名指しで非難した未曾有のトラブル。古舘さんによればリハーサルの時、某FM局の名称を全て「古舘伊知郎」に替え歌してカモフラージュしていたという。終わった後、楽屋に清志郎さん自ら訪ねてきて「ゴメンね、古舘さん」と謝ったんだと。当事者しか知り得ない歴史的事実!

 こんなスペシャルなエピソード、絶対に古舘さんにしか語れない。11月の放送で、もちろんオンエアしました。

 聞けば、「尾崎豊の復帰」「ブルーハーツの初登場」など未だに語り継がれる“事件”を全部司会者の立場で目撃してきた古舘さん。よって「日本ロック史の生き証人で賞」を勝手に差し上げたい。

 そこらへんのヤバい裏話の続きは、今度は12月16日(金)22時から放送の『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』にて。

 Jロック好きも要チェックなのだ!

【プロフィール】
鮫肌文殊(さめはだ・もんじゅ)
放送作家。’65年神戸生まれ。古舘プロジェクト所属。「世界の果てまでイッテQ!」など担当。渋谷オルガンバー「輝け!日本のレコード大将」(毎月第2金曜日)、恵比寿頭バー「歌謡曲主義」(毎月第3火曜日)などでの和モノDJ、関西伝説のカルトパンクバンド捕虜収容所のボーカリストなど音楽活動も数多い。捕虜収容所は12月24日(土)に大阪・難波ベアーズにてライブを開催。新刊『らぶれたあ~オレと中島らもの6945日』(講談社刊)が発売中で、12月25日(日)には大阪・ロフトプラスワン WESTで「鮫肌文殊『らぶれたあ』出版記念イベント」を開催(開演13時、チケットはeプラスで発売中)