「撮影の合間とかにおとわちゃん(新井美羽[みう])とか鶴丸くん(小林颯[かい])と、“もっとここはこうしたほうがいいかな”って話していました。大変なシーンもありましたけど、撮影自体はすごく楽しむことができました」

 NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で、亀之丞の幼少時代を演じている藤本哉汰(かなた)くん(13歳)。『平清盛』で平家盛の幼少期を演じて以来、5年ぶり2回目の大河出演となる。

 3人の子役の中では、一番年上のお兄さん。子役としてのキャリアについては、

「小学校1年生のときに事務所に入って、そこからドラマやCMに出させていただいています」

『名前をなくした女神』『家政婦のミタ』『明日、ママがいない』など話題作に出演してきた哉汰くん。今回は主人公・直虎の初恋の人として、彼女の一生に影響を与える亀之丞。どんなキャラクターとして演じた?

「彼は優しくて繊細で、人のことを思いやることができる人間だと思いました。亀之丞は身体が弱いのですが、おとわのために強くなろうと頑張ります。僕も亀之丞のようになりたいと思いました」

 出番は1話と2話。主家の今川家から命を狙われ、井伊谷を追われることに。その後、強く成長した亀之丞を演じるのは、三浦春馬。現場では直接話す機会もあったという。

「三浦さんはものすごく優しくて。学校の話を聞いてくれたり、いろいろとお話ししてくれました」

 亀之丞は身体が弱いけど、哉汰くんは?

「小学校5、6年のときからバスケをやっていて、中学校でもやり始めました。身体を動かすことが好きなんです」

 顔もイケメンでスポーツもこなすとなると、学校ではモテるんじゃない?

「いえいえ(笑)。去年なんてバレンタインのチョコ、1個ももらってないですし。弟がいるんですけど、彼のほうがもらっています」

 苦手な科目は国語で、漢字がちょっと……と苦笑いの彼。でも英語が好きで授業のときに聴いた、ある洋楽が大好きになったとか。

「『ビートルズ』の曲がカッコいいな、って。好きな曲は『ハロー・グッドバイ』です。鼻歌で少し歌ったりもしています(笑)」