目次
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ー 凝り固まらない観光が大事
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ー 靴下や下着も最低限の量に
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ー 1~2時間電車に揺られれば、立派な日帰り旅行

 5月は旅のベストシーズン!観光疲れがたまったら、ホテルの部屋でゆったりとお弁当を食べたり、夫と分かれて、気ままに一人時間を満喫したり……。60代だからこそ楽しめる、オトナ旅の魅力と楽しみ方をお伝えします。

凝り固まらない観光が大事

 夫の定年退職を機に、6年前から夫婦ふたりでの生活が始まった主婦の小暮涼子さん。自身も17年続けた洋服屋でのパートを退職し、いまでは慎ましくも穏やかなリタイア生活を満喫している。

 そんな小暮さんのささやかな楽しみは、自分のペースでゆったりと観光やホテルでの滞在を楽しむオトナ旅だ。

気づけば60代も後半。もともと旅行は好きでしたが、やっぱり若いころとは違って体力が落ちてきているので、年齢に合った旅のスタイルに自然と変わってきましたね」(小暮さん、以下同)

長野県上高地での記念写真(本人提供)
長野県上高地での記念写真(本人提供)

 3人の子どもたちも巣立ったいま、時間はたっぷりあるので、焦らず落ち着いた旅行ができると小暮さん。とにかく無理をせず、疲れたらスケジュールを柔軟に変えていくのが、旅を充実させるコツだという。

「例えば京都に行った際は、清水寺に向かうも想像以上の人混みに参拝は諦め、少し離れた八坂神社に向かいました。歩いている途中で“くくり猿”という華やかなお守りが有名な八坂庚申堂を見つけたりと、結果的に素敵な思い出に。予想していなかった出合いも生まれるので、“有名な観光地に行かないとソンする”と凝り固まらないのが大事かなと思います

 また、現役時代よりも収入はダウンしているため、旅を楽しむ気持ちはそのままに、ちょっとした節約を心がけるのも大切。

旅館やホテルのおいしい朝ごはんでお腹をいっぱいにして、昼はサンドイッチなどの軽食で費用を抑えるなど。平日やオフシーズンを狙ったり、シニア割を利用して交通費を抑えるのも忘れずに